心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

ホーム > 日々雑記 「たったひとつの冴えないやりかた」

たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
もくじ過去へ未来へ


2004年07月31日(土) 病気自慢?

実兄が半日ドックに行ってきたそうで自慢(?)のメールが来ました。
彼は最近飲むことよりも、副業の健康サプリメント販売のほうに力を入れていて、いかにそれが効果があるかという宣伝の文章を月に数回メールで送ってきます。おそらく自動送信ソフトを使ってたくさんの人に送ってるのでしょうけどね。

> 本日は半日ドックでして、凄い結果が出ましたよ〜!
> (略)
> γGTPは60に落ちていました。特にγGTPは「最低でも4合以上
> 毎日飲まれていているので、年々上がって行きますので、
> せめて半分くらいに落とした方が良いです。」
> と、酒の量と煙草にチェックを受けていました。

彼は「俺はお前と違って、肝臓が丈夫だから大丈夫だ」と宣言していたのですが、γGTPが「下がって60」だとは、全然大丈夫じゃないじゃん。サプリメントの宣伝どころか、なんだか病気自慢にしか聞こえないけど。

酔っ払って、ガソリンスタンドだと思って田んぼに車を突っ込んだ兄。近所の飲み屋に飲みに行ったまま帰ってこず、家族で探したら朝になって側溝に落ちているのを見つけられた兄。飲み屋でけんかになって負けたボクサーのような顔になった兄。ブラックアウトのうちに、300万円の連帯保証人のはんこを押してしまい、家族の貯金すべてを吐き出した兄。
それでも、不思議と壁の内側(精神病院の中)には落ちないネクタイアル中であります。

彼の息子(僕とっては甥)は、「僕はお父さんのようにも叔父さんのようにもならない」と宣言していました。

一度飲んで怪我をしたときに、総合病院の外科に入院したことがあり、そのときにそこの精神科に診てもらう話がでたのですが、最後に奥さん(義姉)が拒みました。長期入院でもされたら、経済が回っていかないのでしょうか。

本人も家族も困っているのでしょうが、「本当に困って」いないうちは、どうにもならないのが現実です。まあ、依存症かどうかは、医者が決めることですが、医者に言わせれば「医者に来た時点でもう依存症確定」だそうであります。


もくじ過去へ未来へ

by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


My追加