心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2004年04月23日(金) 回復

仲間のバースディミーティング。女性なので花束をプレゼント。
前回よりも花屋さんを訪れる人の数が多かったのは、やはり月曜日と週末の違いでしょうか。年配の女性や若い男性が花を買っていきます。人はなぜ花を買うのでしょうか。切花なんて、楽しめて数日なのにね。自分でもなぜ花を贈っているのかわかりません。自分はわからない男であります。

仲間から電話があって、看護学校の生徒さんたちにAAを紹介する授業の機会を貰ったのだとか。ついでに付属の図書館にAAの本やパンフレットを結構たくさん買ってもらえたのだそうです。やはり、認めてもらえることは嬉しいことなのでしょう。「良かったですね」と言っておきました。
こちら には、「正しく評価されないのが当たり前である」とあります。それはつまり、正しく評価されたいという欲望が誰にでもあることを示しているのでしょう。そして、良い評価を得たときの心の高揚は、とても心地よいものであり、悪い評価を受ければとても残念なのでしょう(当たり前か)。
だからこそ、正しく評価されなくても自己憐憫に浸るな、腐るな、怒るな、それで当たり前なんだということなんでしょう。

1年目のバースディの時は、なんと言っても自分が嬉しいです。でももう少し時間が経つと、自分のバースディよりも、仲間の(1年とか2年の)バースディのほうが喜びが大きくなります。本当に良いことが起こったのだと思えてきます。
飲んでいたころ、他人の幸せを妬んでばかりいたアルコホーリクが、人の幸せを喜べるようになる。これが回復でなくて、なんでありましょうか。

自分が何年経ったかは覚えていても、仲間が何年経ったかはうろ覚えです。仲間のバースディは早くやってくるのに、自分のはなかなかやってきません。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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