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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2003年08月07日(木) 道楽 きっぱりと宣言しておきますが、「心の家路」は Just Fun ただ面白いから、つまり道楽でやっております。そこに崇高な使命感などありません。しかし、仕事やら地方性などで、なかなか豊富にミーティングにいけない僕にとって、様々なことに考えをいたす時間を与えてくれる大事なものでもあります。
AAのミーティングを維持したり、ついでに他のグループのミーティングに顔を出したり、病院メッセージで出かけていったり、いずれも「面倒っくせー」と思っております。ましてや「委員会」などというと、その気持ちはいや増して「あー、やだやだ」と思っていたりする、という真実は隠せませんね。
じゃあ、なんでそんなこと続けているのかというと・・・。
今日はちょっとスケジュールを間違えて、他の人が輪番の担当のときに病院メッセージに行ってしまいました。疲れていたから、その間違いに気づいた時点で帰ってしまっても良かったのですが、せっかくガソリン燃やしてここまで来たのだから、とメッセージに参加しました。
若干僕より年上の人で、僕と一緒に入院していたことのある人ですが、ここ数ヶ月ミーティングに顔を出していないので、少々心配している人がおりました。そして、メッセージの会場に彼は患者として現れました。
普段はあまり気にしていない事実ですが、僕はAAを道楽でやっているわけではありません。そんなもんだったら嫌になったらすぐに止めているでしょう。でも、続けているのは不思議でもなんでもなくて、命だとか、(比較的)健康な生活だとか、家族と一緒に暮らすこととか、仕事にありつけるだけの信用だとか、そういうものを「何とか最低限維持していくために」、僕にとってAAのプログラムは欠かせないものなのです。
AAのプログラムには「ここまでやっておけば、とりあえず大丈夫ですよ」という線など引いてありません。だからどこまでやっても、「よしこれで安心だ」というわけにはいかないのです。これをなおざりにして、他のことに手を出す余裕などなかなか与えてもらえません。
与えつづけていかなければ、手元からなくなってしまう恵み。
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