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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2003年06月05日(木) ジョーニンリジカイ 常任理事会選挙の季節がやってまいりました。
といっても、実はこの時期に選挙しているなんて全然知らなかったのです。
何で知らなかったのか?
今回の選挙の場合、東日本圏(北海道・東北・中部北陸の3地域)から1名、全体サービスは関東甲信越地域から2名選ばれます。偏ってるじゃないかって? そうです。ヒトもモノも偏っているのが現在の日本のAAの姿ですから。
AAには「偉い人」はいませんが、リーダーは必要です。常任理事というのは、このリーダー役を4年背負ってくれる人です。常任理事にはいくつかの資質が必要であるとされています。安定したソブラエティ(日本の場合は7年以上)、ビジネスあるいは専門的な経歴(このビジネスとはAAのビジネスではなく一般社会の商行為)、リーダーシップ(一般にその人が尊敬されているかどうか)、AAの機構に対する理解(そこそこの理解力)、そして必須なのはたぶん「その職務に割ける時間」(どんなに適任であっても、忙しくてAAに時間が割けないヤツはダメ)。
もちろん、この資質を全部備えた人がいるはずもありません。現実の常任理事会の姿を見ていると、最低限必要な資質は「<ぼんくら>と言われ続けても、めげずに続けていける根気」のように思えます。あと、ボランティア活動ですから、時間を割くのと同時に、それなりのお金を割けないといけないのでしょう。
で、被選挙権を持っているのは「全体サービス経験者」すなわち評議員経験者ということです。2回の年次評議会への出席実績と、任期を全うした人に限られます。そして、選挙権を持っているのは、評議会構成者30人(現評議員+現常任理事+2名)。だから、選挙が一般のAAグループやメンバーの知らないところで済んでいるのはやむを得ないのかもしれません。
でも「顔の見えない常任理事」とか言われるのは、理事会の活動内容うんぬん以前に、立候補も選挙も人々の知らないところで行われているからではないでしょうか。
東日本圏にしても全体サービスにしても、立候補資格者は二十数名しかいません。しかも、常任理事の仕事はハードです。だから、ほとんどいつも信任投票になるのも仕方ないのかもしれません。しかも、2名の推薦者を得れば立候補できるというのを、これ以上複雑にするのは現実的でないのかもしれません。
でもやっぱり、(集会か委員会で)その地域のグループが直接選んだ「候補者」を選挙に送り込めるような仕組みにすれば、「私たちが選んだリーダー」として「顔が見える」のではないかと思うのです。
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