ホーム > 日々雑記 「たったひとつの冴えないやりかた」
たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2003年04月01日(火) スマートマンとワイズマン 詳しく書くわけにはいかないのですが、気の滅入ることが多いこのごろです。
雑務をこなそうとメモ帳(もちろんパソコンの)を開いたら、過去のメモが目に入りました。
Don't worry. if everything worked right you'd be out of a job.
気にしなさんな。すべてがうまくいったりしたら、あなたの仕事が
なくなるじゃありませんか。 by fortune cookie
ネットニュースの誰かの記事のシグネチャ(署名)にくっつけてあった文章でした。
トラブルに対処していくことが、生きていくということなのでしょうか。
その下に、こんなメモも残してありました。
スマートであること、頭の良い、抜け目のないことは、そうでないより確かに結構なことです。
しかし、ユダヤの言い伝えにこんな話があります。
「スマート・マン(利口な人)とワイズ・マン(賢明な人)とは違う。
スマート・マンは状況から抜け出すのが上手な人だが、ワイズ・マンは状況に入るのが上手な人だ」
たぶんどっかの新聞のオンライン社説からの抜書きでしょう。
AAのプログラムは多面的で、状況に対する無力を認めて、コントロールしようとする無駄な努力を放棄しなさいと言っている一方で、棚上げは一時的な解決でしかなくて、その問題に取り組む「やる気」を取り出せるのは、あなた自身しかいないと言います。
スマートに「困難な状況」から身をかわしながら生きていくことは、一見楽そうに見えるし他の人がそうやっていれば羨ましくも見えます。でもいつかは行き詰まってしまうでしょう。
奥深い自分に正直であろうとすれば、困難な状況からうまく抜け出すことを考えるよりも、
どう関与していくか考えるほうが良いのでしょう。
利口であるよりは、賢明になりたいです。たとえそれが、周囲から愚かしく思われようとも。
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