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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2001年09月27日(木) 遠方よりメール機たる 遠くの仲間からメールが届きました。手紙を書くのは億劫でも、メールを書くのは楽でいいです。ずいぶん長いこと書き物はワープロばっかりでしたから、私信とかもワープロで打って印刷したのを送ります。手書きなのは最後の署名と、封筒の表裏ぐらい。
さて、その仲間も僕と同じうつを抱えています。飲んでる薬の話だとか、有給を使い切っちゃった話だとか、そんな内容です。でも、あいかわらずしんどいけれど「飲まずにやっている」という現状が伝わるだけでも、なんとなく気持ちの分かち合いができてます。その仲間は、僕のAAとの最初のコンタクトの頃、とっても厳しいことを言ってくれた人です。厳しいことを言うので、皆からかなり敬遠されている人でした。
「ここの会場は週2回やってんだから、2回とも来なさいよ」
「最初の一年が一番難しいんだから、その間だけでも残業断ってでも来なよ」
「今度飲んだら死ぬかも知れないんだぞ」
僕も彼のことを敬遠していました。でも、スリップして病院のベッドで思い出したのはほかの仲間のかけてくれた優しい言葉ではなく、彼の厳しい言葉でした。ああ、自分が嫌われても構わないから、本当に僕のことを思って言ってくれてたんだなぁ。損な役回りを引き受けてる人なんだ。1年ほどして感謝の言葉を伝えたら、「あれは僕の霊的な病気の部分が言っている言葉です」と謙遜していました。遠くへ移っても相変わらずなんでしょうね。
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