天使に恋をしたら・・・ ...angel

 

 

move on, be still - 2008年01月18日(金)

「おかあさん」の帰国は29日に延びた。ちょっと嬉しかったりして。だって、帰っちゃうとなんだか淋しくなりそうだから。えみ子さんはまだずっと体調悪いみたいで、昨日と今日はだんなさんが病院に来てた。「おかあさん」は順調に経過が進んでて、月曜日にはトレイクがはずせそう。週末の間、サクションしないで自分の力で痰を吐き出すのをやってみる。上手く出来るようになれば、トレイクがはずせる。そしたらもう一度嚥下テストをして、もしかしたら経口栄養も出来るようになるかもしれない。帰国するまでにそうなればいい。インターネットでチェックした限り、日本の嚥下治療はかなり遅れているみたいだったから。リハビリもこっちみたいにちゃんとしてないって聞いたけど、いい病院が見つかってものすごく無理して受け入れてもらったみたいで、よかった。


ジョズは、明日一番下の娘のバーミツヴァ。女の子だからバッミツヴァか。女の子には違う言葉を使うって知らなかった。準備に大忙しで、今週は一緒にタンゴ踊りに行けなかった。「まるで結婚式の準備だよ。」って、今日電話したら言ってた。自分からかけたのは、ナースのミス・ロスに言われたから。「電話くれないの」「だったら自分からかけなよ」「だって忙しいなら邪魔したくないもん」。多分ジョズは毎日電話したりするような人じゃないみたいで、わたしは毎日電話かけて欲しいのになって思ってた。まだそういう時期じゃないの? とか、高校生みたいなこと思ったり。「かけなって。あんたが思ってるってこと示してあげなきゃ」。

で、かけた。ヴォイスメールになってたら、「どうしてるかなと思って。明日のバッミツヴァ、上手く行きますように。それからいい週末過ごしてね」ってだけメッセージ残そうと思ってた。そしたら「ハロー」って生の声が聞こえた。

「月曜日、オフ?」って聞いてくれた。月曜日は祝日でお休み。何の日だっけ。マーティン・ルーサー・キング・デーだっけ。ジョズもオフだって。だから日曜日のタンゴに誘ってくれた。日曜日はジミー・アントンのサルサパーティに連れてってってセシリアに頼まれてたことすっかり忘れて、OKしてしまった。ジミー・アントンは9時までだし、タンゴは多分遅い時間までやってるからいいか。「電話くれてありがとう」って言ってくれた。かけてよかったよ、ミス・ロス。

それからジェイソンに電話する。コンピューターの修理。明日の夜か日曜日の夜にこのわりと近くのクライアントのところに行くから、もしかしたらその帰りに行けるかもしれないってジェイソンは言った。日曜日はダメだよ。でも言わなかった。「電話しようと思ってたんだよ」って、そればっか。明日のお昼に電話するって言ってたけど、またどうせわかんない。

「move on, be still」。いつかの教会の、パスター・ピートの言葉。そんな難しいこと、出来るのかなって思いながら聞いてた。出来るのかな。まだわからない。でもなんとなく分かりかけてる。

包むように大事にしてくれて、歩くときに肩を抱いてくれて手をつないでくれて、たくさんハグしてくれてキスしてくれて、「僕たちは友だちだよ」なんて言わないでいてくれるジョズ。それだけで still になれる。もう少し電話くれたらいいのになって思うけど。

わたしはひとりで move on 出来ない。だからジーザスにお願いしよう。今夜はバッミツヴァの前日で、ジョズはシナゴーグに行くって言ってた。だからわたしもお祈りしよう。神さまはひとつ。ただ信じる方法が違うだけ。そう言ってくれた人。わたしとおんなじ考え方に安心した。もうジューイッシュの人はこりごりって思ってたけど。


ジェイソンにジョズのことは何にも言ってない。ニューイヤーズ・パーティですごくタンゴの上手な人と出会ったことと、その人とならフランクとより上手に踊れたことと、三日後にタンゴに誘ってくれて一緒にごはん食べたことは話した。それだけ。そのあとジェイソンには会ってないし、「何か変わったことあった?」って電話で聞かれても「何も」って淡々と答えてる。でも、話したってきっと全然気にしないんだろうな。そう思う。




-




My追加

 

 

 

 

INDEX
past  will

Mail