the lady on crutches - 2004年04月10日(土) 更新が遅れて一週間あいだがあいたフィジカル・セラピーに、やっと昨日からまた行けるようになった。膝は三角座りが出来るくらいに曲がるようになった。まだまっすぐ伸びないけど、スカーティシューがほぐれてきたみたいで、膝っ小僧がうずくまるほどに腫れてたのが少しひいて膝の頭がにょっきりと突き出てきた。 夜、グッド・フライデーのサービスに行く。ヒーリングのプレイヤーもしてもらった。 寒かった。「すごくいい天気だから外に出てごらん」ってデイビッドがお昼前に電話をくれたときには、ポカポカあったかかったのに。車に乗ってヒーターを入れて、デイビッドに電話する。 会えるって言ったくせに、「日曜日にしよう」て言う。先週もそう言って日曜日会ってくれなかったじゃん。もうあたしに会いたくないんだ。仕事が忙しいのもウソなんだ。ほかの人とは出掛けるくせにあたしとは会ってくれないんだ。「ほかの人」ってのは弟とか久しぶりにNYを訪ねて来た昔の友だちとかのことだったのに、そう言ったらデイビッドは「きみだけだよ。僕はほかの誰とも出掛けたりしないよ。きみが来てくれても僕が仕事してるのも見てるだろ?」って必死で言ってた。違うのに。ほかの女の子と出掛けてるなんて思ってないのに。ただ会えないのが淋しいだけなのに。 「日曜日は夕方からあけるから、ごはん一緒に食べようよ」 「日曜日はあたしわかんない」 「そういうこと言う。怒ってるんだろ? じゃあ今からおいでよ」。 まだ拗ねて黙ってたら、「決めてからもいちど電話しといで」って切られちゃった。 1時間くらい車の中で座ってた。なに子どもみたいに拗ねてんだろ。だけど会いたいんだもん。なんにも特別なことしなくったっていい。映画も観に行かなくったっていい。仕事してくれてたっていい。一緒にいたいんだ。一緒の場所にいて、別々のことしてたっていいんだ。おんなじ場所にいたいんだ。朝まで一緒に眠りたいんだ。用意してきた着替え、今からうちに持って帰りたくないよ。 「行ってもいい?」って電話した。「ヤー。Come on over! 」「ねえ、何もしなくていいんだよ、あたしのために」。Come on over, come on over, baby~♪ 頭ん中、ぐるぐる歌が回ってた。 ナターシャと3人で夜の街お散歩した。カフェでコーヒー飲んでベリータルトも食べた。桜が咲いてた。木蓮が奇麗だった。松葉杖つきながらたくさん歩いた。かなり速く歩けるようになったけどまだまだ普通になんか歩けなくて、早足のデイビッドはグローサリーのお店に寄ったり、店先の新聞を読んだり、もうとっくに閉まってる GAP のショーケース見ながらふたりでコレがかわいいとかコレはかわいくないとか言い合ったり、そんなふうにわたしに合わせてくれた。 朝、デイビッドは先に起きて仕事を始めてた。 わたしは痛み止めを持ってくの忘れたせいで足が痛くてよく眠れなくて、お昼前まで寝てた。ベッドメイクしてシャワーを浴びて、デイビッドが煎れてくれたチャイを飲んでデイビッドの真似してマッツォとクリームチーズのサンドイッチを作って一緒に食べて、デイビッドの仕事の邪魔にならないようにバイブルを読んでた。 3時からベースボールの練習に行くデイビッドを車で送ってって、わたしは帰った。 それだけ。それだけだけど、そうやって一緒に過ごすのが好きなんだ。「きみと一緒に過ごす時間が大好きだよ」って言ってくれたデイビッドは今でもちゃんとそう思ってくれてるだろか。なんにも特別なことしなくてもただおなじ場所で一緒にいたいってわたしの気持ち、デイビッドは知ってくれてるだろか。歩けないわたしをいいかげん足手まといに思ってないだろか。 うちの近くまで帰って、いつものターキッシュのお店で髪を切った。それからショッピングに行った。ずっと買い物なんかしてなかった。出来なかった。春のパンツを2枚買った。前に住んでた街の友だちがバースデーに贈ってくれたギフトカード使って。それからまだあげてなかったデイビッドへのバースデー・プレゼントも買った。 松葉杖で人混みの中を歩くのは大変だった。あんまりくたびれて冷や汗が出て来るほどだった。お店の人はとても優しかった。サイズを探してもらってるあいだにほかのパンツを試着してたら、「あの松葉杖のお客さんはどこ?」ってフィティング・ルームの係のおねえさんに聞いてる声が聞こえた。それからドアの上にわたしのサイズのパンツを引っ掛けて、「ゆっくり試着してね」って言ってくれた。 どこに行っても優しくしてもらえるのはとても嬉しいけど、 早く歩けるようになりたいよ。 -
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