クレイジーガール - 2003年10月16日(木) 木曜日なのに会えなかった。 デイビッドは弟と一緒にお父さんを連れてアメリカン・リーグを観に行ってた。「何時に終わるかわからないから、10時頃に電話するよ。長引きそうだったら途中で帰ってくる」って言ってたから、タンゴが終わってデイビッドんちの近くで車を停めて待ってたのに、10時が過ぎても携帯は鳴らない。10時20分になってこっちからかけた。「今きみんちのうちの電話にかけた」「なんで?」「携帯の番号わからなくなった」「・・・」「まだ3、40分はかかりそうだ」「・・・。あたし、もううちに帰るよ」。ちょっと拗ねた。「じゃああとで電話するから」「いいよ、もう」。思いっきり拗ねた。 運転しながら悲しかった。素敵なスカートはいて来たのに。タンゴのためじゃないんだから。でもお父さん連れて野球観に行くの10年ぶりだって言ってたっけ。しょうがないか。だけど靴だってブランニューなのに。膝上から両脇に入ったスリットからのぞく膝丈のしましまトラウザーソックスがおしゃれなのに。下着だってブランニューのシックでセクシーなやつなのに。もうしばらく電話してやんないんだ。そんなこと思って悲しかった。 うちに着いたらパーキング・スポットがどこにも見つかんなかった。ぐるぐる回って、やっぱりデイビッドんとこに戻ろうって決めた。3、40分くらいすぐに経つよ。デイビッドんちに着いた頃にはもう試合終わってるよ。拗ねて帰ってごめんね。 途中で携帯に電話したけどかかんなかった。でもそのまま戻って、また待った。ずっと待った。「携帯に電話してね」ってメッセージ残して、待った。また大バカやってるよって思いながら待った。夜中の1時まで待とうって決めて待った。やっぱり会いたいから待つよ。クレイジーって思われても待つよ。クレイジーでも待つよ。そう思って待った。 結局電話はなくて、うちに帰って来た。今度は運良く近くにスポットが空いてた。 うちの電話にメッセージが入ってた。長い長いデイビッドの野球の実況中継だった。そのあともうひとつ入ってた。ヤンキーズ勝ったって。嫌いだけどって。でも日本人のプレイヤーが頑張ったって。こんなコーフンしたゲームは初めてだって。延長延長の末、ヤンキーズ、BRS に逆転勝ちしたって。嫌いだけどって。 なんか笑えた。笑えて、会えなかったけどもういいやって思った。 夜中の2時。携帯がなった。 ゲームは12時45分までかかって、うちに帰ったのは1時20分だったって。それから今メッセージに気がついたって。 「1時まで待ったんだよ」って言ったら、思ってたとおり「クレイジーガール」って言われちゃった。週末は弟とロードアイランドに行く予定だったけど、お天気がよくなさそうだからわからないって。「もし行かなかったら、今日の分埋め合わせしてくれなきゃだめだよ」。そう言ったら大笑いして「喜んで埋め合わせするよ」ってデイビッドは言った。 嬉しかった。 わたしちゃんと愛されてるじゃんって思った。 でもこうして日記に書いてるとさ、 そうでもないかって思うよ。 そうでもないよね、ホント。 -
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