あったかく見守ってよ - 2003年10月10日(金) 木曜日。 タンゴも2週間ぶりだった。新しい生徒がたくさん増えて、わたしはもうロシア系さんとしか踊らない。ロシア系さんはほかのスタジオで習って来たいろんなステップをわたしに教えてくれる。「きみもスタジオに習いに来なよ」ってロシア系さんは言うけど、わたしはこのタンゴ・クラブに週に一度行くだけで充分。タンゴはデイビッドに会いに行く日のダンス。 アメリカン・カナディアン・ブリティッシュ・ナントカって会合に行ってたデイビッドと、デイビッドんちの近くのカフェで待ち合わせする。スーツ&タイ姿で自転車に乗って現れたデイビッドは素敵だった。「素敵だね」って目を細めながら、タイの結び方をほんとに素敵だと思った。デイビッドがタイを素敵に結ぶ人で嬉しい。そんなちっちゃなことで、また好きが増えてしまう。 いつものように朝まで一緒に眠る。デイビッドの隣で、ぐっすり眠れるようになった。 出掛けるときにバイのキスをほっぺにすると「行ってらっしゃい」って眠りながらくちびるに返してくれる小鳥みたいな素早いキスにも、安心出来るようになった。 なのに。 夜、電話をくれたジャックに言われた。「デイビッドがきみの right person とは思えないよ」って。なんでそんな話になったんだっけ。わたしの胃のことを極度の神経性疾患って言うジャックに、家族の問題もあるけどね、いつもいつもそれが頭にあるわけじゃなくていつも頭にあるのはデイビッドとのことなんだ、って話をしたからだ。わたしのことをガールフレンドって呼ばないデイビッドを、カダーの「my girl for sex」とおんなじだってジャックに言われた。そんなこと言われると、また考えてしまう。いつだったかカダーにも言われた。デイビッドはそういう職業だからディプロマティックなだけで、おんなじことだって。 わたしには結婚が必要なんだってジャックは言う。 カダーも電話をくれた。体のこと心配して聞いてくれた。例の彼女のことを聞いたら、「会いたい」って電話をかけてくるけどカダーはもうそういう関係を持ちたくないって。自分が好きになる女の子は自分を好きになってくれないで、自分が好きになれない女の子ばかりカダーのことを好きになる。そんなこと言うから、「じゃああたしのことはどうだったのよ?」って怒る。「僕がきみを好きな以上に、きみは僕のことを好きだった。それが問題だったんだよ」。ふんだ。わたしの「問題」ばっか。そっか。でも妙に納得。 わたしの問題。 わたしが問題。 きっとデイビッドのことも。 なんでジャックもカダーもロジャーも、あったかく見守ってくれないんだろ。 うるさいうるさいうるさい。 両手で耳をふさいで、自分のこころを信じたい。 ジーザスはわたしに何を課しているんだろう。 -
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