天使に恋をしたら・・・ ...angel

 

 

一緒に暮らしたい - 2003年10月03日(金)

やってしまった。また入院。リトリートから帰った日曜日の夜、いつもの胃の激痛から始まって朝まで5時間吐き続ける。少しおさまったからシャワーを浴びた。シャワーを浴びると楽になったことがあったから。やっぱり楽になって、仕事に行った。うちにひとりでいるのは恐かった。オフィスでまた胃痛に襲われる。寒くて寒くて、お砂糖をたくさん入れた紅茶を飲んだら逆効果でまた吐いた。チーフが ER に電話してくれて、迎えに来た車椅子で ER に運ばれる。そのまま入院。

また自分のフロアだった。ドクターもナースもいつも一緒に仕事をしてるスタッフだから、ものすごくあったかくケアしてくれた。前のときみたいにもう恥ずかしいって思わなかった。ありがたかった。ふたり部屋の隣のベッドはもちろんわたしの患者さんで、それが少し恥ずかしかったけど。同僚たちが毎日数回見に来てくれて、食べられるようになった日にはアニーのオフィスのアニーがチキンヌードル・スープをうちから作って持って来てくれた。もうよその病院に行っちゃったジェニーも毎日仕事の帰りに来てくれた。「Get well soon!」のバルーンと一緒に下着の替えやパジャマやガウンも持って来てくれた。毎日みんな、ほんとに心配してくれて面倒見てくれて、嬉しかった。担当じゃないのに Dr. スターラーまで毎日覗いてくれた。GI 主治医の Dr. ライリーが一番心配してくれたのが可笑しくて嬉しかった。


デイビッドが来てくれないのをロジャーは怒ってたけど、ジェニーが電話で伝えてくれてからデイビッドは毎日病室に電話をくれた。慌てて飛んで来たりしないのはデイビッドらしいし、それよりドクターの処置や検査の内容をいちいちわたしに聞いて、スタッフや同僚がみんなすごくよくケアしてくれるのを喜んでくれて、それでわたしが自分の働いてる病院に入院してることを安心してくれた。「よかった。僕なんかが行ってもアタフタするだけで、きみに余計な負担かけてしまいそうだな」って。デイビッドはときどき「お父さん」みたいだ。違うか。「お父さん」なら飛んで来て、どうしていいかわからずアタフタするのか。

ロジャーは怒って、フィロミーナも便乗して怒ってて、わたしは「飛んで来てくれないのはあたしのことそれほど大事じゃないってことか」って思ったりもした。ロジャーは、「デイビッドが何を求めてるかじゃなくて、自分が何を求めてるのかを考えな。それをはっきりデイビッドに言いな。強くなりなよ、ジャックにあんなに強いきみみたいに」っても言った。

わたしは一生懸命考えた。考えて、考えて、昨日退院してうちにまたひとりっきりになったら心細くて淋しくて、わたしは誰かと一緒に暮らしたいんだってとこに辿り着いた。「精神的なセキュリティ」とかもうそんなカッコつけたような言葉もやめにした。そう。誰かと一緒に暮らしたい。ひとりはもういやだ。ポンとたったひとりっきりで、「緊急連絡先」の欄に書く名前のないことがもう心細すぎる。


昨日の夜、デイビッドは言った。「ずっと考えてたんだ。僕は医学の専門じゃないから医学の専門のきみのほうがよく分かってると思うから聞くけど、でもこんなこと聞いて気を悪くしないで欲しいんだけど」って言ってから、「精神的な要因が引き起こす神経性の胃痛がそれほどひどい症状になって表れるってことはあり得ない?」。

デイビッドはわたしの淋しさなんか知らないと思う。だけどロードアイランドで母と妹のことを話して、それがここ数週間しょっちゅう起こる胃痙攣の発作の最大の「精神的要因」だってデイビッドは考えてくれたんだと思う。飛んで来てくれはしなかったけど、それよりそうやって考えてくれてるのが嬉しかった。どんなに検査をしてもどこにも何も見つからないのを、体のどっかに何かがあるはずだなんて息巻いて目に見える医学しか信用しないような人じゃないのも嬉しかった。


入院してるあいだ病院の駐車場に置きっぱなしにしてた車を、地下鉄に乗って今日取りに行った。駅に行く道でデイビッドに電話した。ちゃんと食べたか聞いてくれる。何を食べたか聞いてくれる。晩ごはんのメニューまで決めてくれる。早くよくなりなよって言ってくれる。明日わたしの気分がよければ一緒に過ごそうって言ってくれる。「簡単なことして過ごそうよ。難しい映画じゃなくて、簡単な映画観るとかさ」ってバカ言ってくれる。

「会いたいよ」。初めて言った。「だから明日だろ? 会えるように明日までにもっとちゃんとよくなってな、おバカさん」。


火曜日に仕事に戻ったら、ロジャーに言おう。
わかったよ、わたしが求めてるもの。わたし、デイビッドと一緒に暮らしたい。

そんなことデイビッドにはっきり言うなんてとても出来ないけど。ガールフレンドってタイトルさえないまんまなのにぶっ飛びすぎだけど。あんなに大好きだったカダーにさえ絶対思わなかったこと。離婚してからずっと避けてたこと。

どうしよう。デイビッドと暮らしたいよ。
お祈りしていいのかな。いいですか、神さま?




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