天使に恋をしたら・・・ ...angel

 

 

方程式じゃ解けない - 2003年09月22日(月)

ハリケーン・イザベルの影響で、土曜日のビーチは波がざぶんざぶんと高かった。
洗濯機の中みたいに真っ白になる波打ち際に寝転んで、白いアワアワにまみれる。立ち上がると向こうからやってくる大波にバシーッとノックダウンされるから。「乗り切れない大波はざぶんと波の下に潜り込むんだよ、やってごらん」って、デイビッドは少し沖にわたしを促すけどわたしは恐くて行けない。ナターシャでさえ、ざぶーんと打ち上げる高波に上手く潜っては波の向こうに顔を出して泳いでるのに。

日曜日は穏やかな波に戻った。だけど水は、胡椒を入れ過ぎたわかめスープみたいに砂と海藻がうようよで重たかった。デイビッドとナターシャはふたりでどんどん先に泳いでく。やっと追いついたころにはくたびれてくたびれて、足の届くところまでデイビッドに何度も背中を押してもらってビーチに戻った。ナターシャとデイビッドは、わたしが歩くビーチと平行にいつまでもふたりで泳いでる。わたしってほんとに体力なし。あんなふうに泳げるようになりたい。

水はあったかかった。太陽も眩しかった。土曜日も日曜日も一日中ビーチで過ごした。サンスクリーンを塗らなかったから、何時間も寝そべって CD を聴きながら本を読んでるあいだに背中と足が真っ黒に焼けた。

日曜日の晩ごはんはパスタにした。前に行ったときわたしが作ったなすのトマトソースをデイビッドはとても気に入ってくれてて、おんなじのが食べたいってデイビッドが言ったから。作ってる間に、わたしにお庭のハーブを摘んで持って帰るようにって言うお母さんからの留守電のメッセージをデイビッドが伝えてくれた。デイビッドはメスクランとグレープトマトのサラダとブルーチーズのドレッシングを作ってくれた。

どこにでもある物語と同じに、2回目のロードアイランドは2回目ほどにだけ素敵だった。それでもとても楽しかった。またケンカもしたけど。日曜日の明け方にわたしの携帯が鳴り続けて、ぐっすり眠りこけてたわたしはその大きな音さえ気がつかなかった。起こされたデイビッドはそれから眠れなくなって文句を言った。ID が unavalable になってたから日本からだってわかった。あの人かもしれなかったけど、母に違いないと思った。デイビッドはサマーハウスの電話から母に電話するように言った。また明け方に母から電話があって起こされたらたまらないからって。わたしは恐くて自分から電話が出来なかった。恐くて出来ない理由を聞かれた。

わたしの家族のこと。母と妹に起こってること。起ころうとしてること。わたしはデイビッドに促されながら全部話した。こんな普通じゃない家族のことをデイビッドに話すのはいやだった。デイビッドは幸せな家庭に生まれて育って、両親とも兄弟とも仲がいい。話すのはいやだったけど、話したらほっとした。だけど少し距離を感じた。「きみはひとりでアメリカにいることにギルティを感じてるんだね」「帰らなきゃいいよ、帰りたくなければ」。そう言ってくれるデイビッドはあったかかったけど。



金曜日の夜、出掛ける前にデイビッドはパメラとクリストフを誘おうかって言った。ex-ex-ex-ex-ex-ガールフレンドとそのだんなさん。わたしが返事をする前に、デイビッドは電話をかける。「その人たちが来るならわたしは行かない。3人で楽しんで来て」。「なんで?」「疎外感を感じるのが目に見えてるもの。わたし楽しめないよ」。デイビッドはちょっとアップセットしてたけど、選ぶのはデイビッド。ロードアイランドに行けないならわたしは土曜日のサルサ・パーティに行けるからいいやって思ってた。結局最初の予定どおりにふたりで行くことになった。

なんで ex-ex-ex-ex-ex ガールフレンドのパメラと ex- ガールフレンドだけ、いつまでもそんなふうにつき合える「友だち」なんだろ。帰りの車の中で聞いたら、「ふたりはただのガールフレンドじゃなくて、ガールフレンド以上に友だちだったから」ってデイビッドは答えた。

「友だち>ガールフレンド、when 友だち+ガールフレンド=1」?

わかんない。

じゃあわたしは一体デイビッドのどこにいて、なんでわたしはそんなことにこだわるんだろ。ジェニーもフランチェスカも「こだわるのが普通じゃん」って言ってくれるけど、こだわる必要ないのにこだわってるような気がする。





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