天使に恋をしたら・・・ ...angel

 

 

時は止まらない - 2003年07月20日(日)

なんとなく、アルバムを見てた。

あの娘のいるあの街のビーチの写真を見て、この間デイビッドが「なんでこんなに綺麗で素敵なとこを離れたの?」って聞いた。あの街はほんとに素敵だった。春も夏も秋も冬も、飽きることなく美しくて、あの街で過ごした10年はわたしにとって宝もの。今でもいつでもわたしのこころの中で、決して褪せたりしない。

アルバムをひとつずつ引っぱり出しては、写真を見てた。
写真のわたしはどれもみんな笑ってる。嬉しそうに笑ってる。
3枚だけ笑ってないのがあって、ちょっと塞いでたわたしに夫が写真を撮ってあげようって言って、あの娘を抱いて撮ってくれた写真。そんなことも覚えてる。

夫も幸せそうに笑ってる。
あの娘と夫とわたし。いなくなった猫。やってきたチビたち。
美しいあの街。どこまでもどこまでも美しかったあの街。
なんで時はあそこで止まらなかったんだろう。


一冊のアルバムの裏表紙のポケットに、紙切れを見つけた。
思い出せない。どこでもらったのか、いつ、誰がくれたのか。


Be patient toward all that is unsolved in your heart
And try to love the quetions themselves.
Do not seek the answers that cannnot be given you
Because you would not be able to live them
And the point is to live everything.
Live the questions now.
Perhaps you will gradually without noticing it
Live along some distant day into the answers.

-Rainer Maria Rilke


何度も何度も読んだ。

答えを見つけようとしてはだめ。
まだ答えを与えられないのなら、存在しない答えを生きることなんか出来ないのだから。
こころの中にある疑問ももやもやも、今はまるごと受け入れなさい。
わからないことをわからないこととして認めて、解けない問題そのものを好きになって、今こころの中に存在するその疑問を生きなさい。
いつか知らないあいだに答えが見つかってる、そんな日がやって来るから。


そう。考えても考えても、わからない。
神さまはまだわたしに答えをくれない。
だから今は受け入れるしかない。受け入れよう。今このままのわからない自分の毎日を。わからないデイビッドのこともわからないカダーのことも。
いつか知らないあいだに解ける日がくるのを信じて待とう。
今のこの毎日を好きになる。解けない疑問も不確かな愛もすべてひっくるめて。
ただ、淋しさに襲われることさえなければそれでいいことにする。
だからどうか、淋しさだけはもうわたしを襲わないでいて。


デイビッドが電話をくれた。
「さっき帰って来たよ。今自転車で明日の朝のベーグル買いに来たとこ」。
そう言って、お店の人に「プレーン、ふたつ」って大きな声で叫んでるのが聞こえた。

ロードアイランドは最高だったって。
お天気はよくてたくさん泳いで、ナターシャもポリスの目を盗んで2時間くらい泳いだよって。明日からまた忙しい日が始まるって。「明日からここは一週間雨なんだよ」「そうなの? きみ一週間お休みなのに」。わたしは何の予定もなく、一週間お休みを取った。祝日出勤の振り替えがたくさん溜まったから。ビーチに連れてってくれるって言ってたけど、叶いそうにない。


ほんとうに、なぜ時はあのまま止まってくれなかったんだろうね。

そんなバカな疑問なら、簡単に認められて受け入れられて、答えも簡単に見つかる。時は止まらない。簡単なことなのに。


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