会えなかった木曜日 - 2003年07月17日(木) ずっとそればっかり考えてた。 「きみは僕の生涯の友だちになれる? もしも僕が誰かと結婚したとしても、きみはずっと僕の友だちでいたいと思える?」 意味がちゃんとわかんなくて、そればっかり考えてた。 ジェニーに聞いてもロジャーに聞いてもわかんなかった。ふたりともイロイロ言ってたけど。 月曜日のベリーダンシングはお休みで、火曜日のバイブルスタディもお休みで、 そればっかり考えては淋しくなった。 昨日はサルサ。今月からブレイク・オン2になって、ステップインが1よりずっと好き。ディディはブレイク・オン2が出来なくて、ルール違反してわたしのリードでステップインする。ちょっとショゲてた。クラスが終わってから、ディディがうちまで車で送ってくれた。車の中で携帯をチェックしたら、デイビッドからメッセージが入ってた。 「今晩ごはんにスシを食べたとこ。ここはホームメイドのグリーンティ・アイスクリームはなくて、だからホームメイドのコーヒーとグリーンティを一口ずつ飲んで、ナターシャは氷をのっけたごはんを食べた。氷がごはんの上で溶けてたよ」。 くすって笑ったら、ディディが「なに? おもしろいメッセージ?」って言った。 ちょっと遠回りして公園と河の間の道を逆から走ってもらった。 マンハッタンの街灯りと大好きな橋の灯りとキラキラ光る水面。ディディは「綺麗だねえ。NY で一番綺麗な夜景だよ、これ」って何度も言ってた。そんなことないと思う。でもそうかもしれない。嬉しくなった。 デイビッドに電話する。「もう帰ったの? 早かったね」って言われた。 たくさんおしゃべりしたけど、今日の約束はなし。今日から3日間、デイビッドは弟と一緒に両親と叔母さんと叔父さんを連れて、ロードアイランドのサマーハウスに出掛ける。初めて木曜日の約束なし。うんとちっちゃい時から大事にしてもらってる大好きな叔父さんと叔母さんだから、ごめんよ、って先週言ってた。ナターシャも一緒に行く。 「気をつけて行ってね。楽しんで来てね。ナターシャにあたしからキスあげて」。 切るときにそう言ったら、 「きみの猫たちによろしく」って。 それから、 「きみの『あの娘』にもよろしく」って言ってくれた。 そんなこと言ってくれた人、今までいない。涙が出そうになった。 いつも通り、タンゴに行く。 太ったおおきなおじさんはもう全然来ないし、先週来なかったロシア系さん今日は来るかなって窓の外ばかり見てた。会えない木曜日のタンゴなんかつまんない。先生は今日素敵なサマードレスを着てた。つまんなそうにしてるわたしを何度も誘ってくれた。先生と踊ると緊張して上手く踊れなくて、嬉しいけどつまんない。 ロシア系さんがやっと来る。夢中になって踊った。 「ごめんね、木曜日は毎週タンゴのあとで会う人がいるの」って断ったのに、それからもロシア系さんは終わってからいつもわたしをお茶に誘う。今日はみんなで食事に行くことになってたらしくて、みんなの誘いにオーケーしたわたしにロシア系さんは驚いた顔した。「今日はフリーなんだ」って笑ったら、「やった!」って大きな背丈をもっと伸ばして喜んだ。キューバン・レストランまでの道、わたしと並んで歩いておしゃべりする。 わたしはごはんを食べずにグァバとクリームチーズのデザートとエスプレッソだけ注文した。わたしの隣りに座ってたロシア系さんは、自分のチキンをわたしに少し分けてくれた。おんなじ通りに車を停めてるから、帰りもそこまで一緒に歩く。 とても誠実そうで穏やかな人。コミットメントを大切にしそうな人。こんな人を好きになればいいのに、そう思う人は好きにならない。 「明日、あたしタンゴ行ってくるね。でもそのまま帰るのつまんないな」って昨日言ったら、「誰かに誘われたら行ってきなよ」ってデイビッドは言った。誰かと出掛けると誰と出掛けたのかいつも気にして聞くくせに、わかんない。 最初に好きになったのは向こう。 どっちが先に好きになったかなんて、関係ない。 だけど、あとから好きになったわたしの方が、いつも追い越して好きになる。 -
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