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2003年09月30日(火)    +++ハッ! ◎+++







      発表会が終わり この時期は グレード(級)を目指して
      練習する人 発表会で大曲を演奏した後なので 自分の好きな曲を
      選んで弾く人様々です。

      ダウン症の聖君は 大好きなSMAPの「世界に1つだけの花」に
      チャレンジすることになり 楽しそうに取り組んでます。

      彼は 楽譜の音一つ一つを尋ねると 答えることはできないのだけど
      音符に色をつけ弾いて行くと キチンと弾けるし
      音の高さもあってるし リズムもしっかりしてるし
      おまけにコードも覚えていて すごいなぁと感心するばかり。

      たとえば ドを赤で囲むと 色んな高さのドが鍵盤には
      存在するのに キチンと楽譜に示された高さの音を弾く事ができる。

      口にはだして答えられないけど 弾く事ができる。
      ん〜不思議だぁ・・・となるわけです。

      とても楽しそうに弾く様子を見て ハタと思い出しました。
      音楽ってこうでなければならなかったのだと。
      私が 1番みんなに伝えられることは「演奏することは楽しい」
      って事だったと。

      レッスンをしていると 親御さんも講師も上達することや
      結果を出すことに傾きがちで 楽しく弾いているにもかかわらず
      ついつい欲が出てしまうこともしばしば。

      これをクリアーすれば こんな曲も弾けるのにと 少し高い位置を
      見てしまう。

      当然のことだし その子を思っての事だけど・・・。

      テクニックを付ける事も必要だし 上手になる事も大事。
      
      毎日練習することは とてもとても大切な事。

      考えて見れば練習をする仕方を教えてあげることは容易な事。
      でも ホントの楽しさを伝える事って とても難しい。

      人それぞれに その楽しさの尺度は違うから。

      どの子もどの人も 弾く事が楽しいと思ってくれるレッスンを
      新たに追求しなくては・・・と 
      聖君に課題をもらった気がします。

      最近 忙しさに追われて 何かを感じる心が欠如していた気が
      します。
      いつも ハッと 何か感じたその瞬間をキャッチしなきゃねぇ。

            




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