シングルペーパーライフ。

リー



 出産話2。
2005年05月15日(日)


さぁ分娩室へ移動。
移動前に、隣室の窓からだんなと子らが手を振っているのが見えた。
痛みをこらえつつ手を振り返す。

いざ分娩台へ。

「自分の呼吸でイキんでいいから」と言われるものの、タイミングわからず。

「痛みが来たら3回大きく深呼吸してそしてイキむのよ」

「足の裏はここから離さない!」

「ヒジはこういう角度で!!」

「目をつぶらない!!力が入らないわよ!!」

「う○ちをする時のように、肛門に力を入れて!!」

「おへそを見て!違う違う!力入れるのそこじゃないわよ!!」


もうとにかく指示がとびまくり。どこに集中していいのかパニくる私。

「へたくそね〜」

えーんえーん。だめだしされたー。

挙句に・・・前回書いた浣腸液がまだ体内にけっこう残っていたらしく、
言われるままに肛門に力をいれると・・・(あとはご想像に・・・)

酸素マスクをつけられ、

「どう?だめ?ぢゃ、お腹押すわよ。いい?」

その押し方がハンパじゃない。
息ができないほど強く押されるのに、痛みが来たら大きく深呼吸しろと言われる。
そして3回目で息を止め、いっきに力を入れる。
それと共にお腹を強く押される。負ける。負けそうだ。
息を止めているのがすごく苦しい。押されるお腹に負けないように力を入れるが、負けそうになる。

あぁ出せない。というか出ない。苦しいよー。えーんえーん。

当然会陰部の切開も行われる。切られたってこの状態じゃ痛くもないけどさ。


そして分娩室に入って1時間後(そんなにイキんでたのかと驚いたが)

出た!!

いやー出ると楽になるー。実にすっとするー。

サンダーは大声で泣く。元気だ。元気な子を産めた。嬉しい。

涙が止まらない。

その後、切った部分を縫うのだが、部分麻酔がほぼ切れていて痛いのなんの。
あまりに痛くてやっぱり泣く。

チョダンのときもジダンのときも産後後悔したことがあったので、今度こそその思いをとげようと思っていたことがあった。

それは、自分の胎盤を見せてもらうこと。

・・・しかし混乱の中、やっぱり忘れちゃった。あはははは。もう一生自分の胎盤は見れないなー。


定期健診では標準サイズだったサンダー。

体重を増やさないように気をつけた妊婦生活。

なのに、やっぱりでかくなった。

3600g 52cm でこの世に生まれ出たサンダー。

健やかに大きくなるのだよ。


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