くもりときどき、はれ。
そら



 今年も散り始めた。

桜…
桜の写真を毎年撮る。

今年の桜は、工場内にあった桜だった。

夕暮れに散る花びらが染まる風流さが
風情を感じざるを得ず、見とれる。

こういった時間を持てて、私は幸福。

だけど、幸福でない部分もある。

だとしても、幸福なんだと思う。


もっと幸福を人は探すのだ、それでも。
求めない人間もいたりする。
だけど大抵の人間は、求めるのだ。


夕方、急に泣き出した。

新しく私よりも若い子が入ったそうだ。
私と同じ立場で、研修先が介護の現場で
私は清掃現場で、その違いは何だろうと思った。
私よりはマシなんだろうな、ちゃんとしているなと思った。

そして本部長が私がヒロアキのことを話した人に対して
口止めされたことが、
ヒロアキの出世や大義名分のために
辞めた私のことよりも
職場に残ってやっていく人間のために
口止めしたのではないかと思って、
結局…本部長は部下を守るためにしたのではないかと疑った。

私は疑い深い人間で、人を信用出来ない。
それがヒロアキを飽きさせた。

どうして自分だけこうなってしまったのだろう?とか
どうして私だけ仕事も総て奪われたのだろうとか
自分の不幸を想い、泣いていた。


私だけが不幸になっていると思った。


それで本部長に訴えた。

本部長は私のことを考えての行動だった
結局口の軽いあの人を口止めしたのは
あなたが戻ってくる時のことの為にもそうしたんだと
言っていた…。

奥さんも出て、奥さんも私の事知ってるみたいで…
励まされた…
「元気だせないだろうけど、頑張ってね」といってた。

そう、元気出せない。
だけど毎日を生きなければならない。


ヒロアキにその苦しい気持ちがわかる?

どうしたらいいの私?
誰に訴えたらいいの?

違う職場に行っても苦しみは変わらないのよ?

平然と周りの人間と戦っていても
振舞っていても、
心はこんなにも傷ついているのよ?


どうしてどうして?
どうしてどうして?


どうしてなの?


自分だけ幸福にならないで。

私だけを晴れない雲間に置いて
あなただけ陽にあたらないで欲しい。


理由を教えて。


そうしてわびても足りないくらいに
一生背負って頂戴。

逃げたことで私に対して余計に傷を深めたということを
彼は理解していない。


皆に祝われる様なようなことをしている訳でもないのに

祝われるなんて許せない。


私の気持ち、こんなに・・・

急に泣き出す毎日のこの苦しみを背負ってしまったのを
あの人がわからずに、毎日結婚生活の幸福さに埋もれている
ということを私は一生許さないだろう。


私は絶対に許せないだろう。


今は特に。



2004年04月15日(木)
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