kakera


微かな kakera 引き合い重なる…偶然か必然か
夢か現か 吉か凶か

2002年10月14日(月) 欠けた汁碗

 本日14日まで一週間に渡って行われた、かっぱ橋商店街祭り。商店街が一丸となって大セールを行うのである。
 なに?かっぱ橋商店街?それは、東京都台東区にある台所用品の問屋街。業務用品から、個人向けまで幅広い種類を扱う問屋街らしい賑やかさ。
 その祭りに昨日、出掛けてきた。

 お目当ては食器。どうしても、汁碗が欲しかった。現在家族で使用している碗のうち、二つにヒビが入ってしまい「新しい物を買わなくちゃね」というなんとも実用的な理由から。
 お手ごろ価格の碗を人数分購入、さあ、帰ろうかと手にした荷物を持ち替えた。雑踏の中に響く軽やかな音。
 パキーン……

 一瞬動きが止まる。自分の足下には白いビニール袋――当然その中身は買ったばかりの碗。
 おそるおそる中身を見れば……割れている。落下時に一番下になっていた碗に、大きくヒビが走っている。
 割れた物は一つだけとはいえ、買ったばかりの碗。安い物とはいえ、買ったばかり。
 余りの衝撃にワタクシはまだ動けない。

 このままでは、人数分お揃いの碗にならない。一人分欠けてしまう。少々悔しいが、もう一つ購入することにした。
 ただ、割れた碗を持ち帰るのは余りにも心に痛い事なので、割れた碗はお店に引き取って貰うことにする。
 購入した店に引き返す。店員はワタクシの顔を憶えていたらしく「どうしましたか?」と笑顔で迎えてくれた。店員に事情を説明する。
 「わ、割っちゃいましたか……」
 店員も呆れ顔。苦笑い。……申し訳ない。すると、店員さん嬉しいことを言ってくれる。
 「お代はいいですよ、交換しますよ」
 も、申し訳ない!!
 店員さんのお言葉に甘えて、交換してもらった。

 かっぱ橋商店街、いいとこだよ〜♪ 


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桜 [MAIL]