気が付くと秋の空気、風ではなく朝晩の寒さがもう、冬を感じさせる。さて。冬の用意として、暖房器具を出さなくては。自宅よりも会社の方が長くいるからそっちの暖房器具だね。先ずはガスストーブ。
会社内での暖房器具として、備え付けのエアコンの他に床置きのガスストーブがある。これが昨年からどうも火の付きが悪い。点火ボタンを押してもすぐに「不完全燃焼です」とでも言うように止まってしまう。フィルターや電源プラグの掃除をしても変わらない。部屋の換気もばっちり行き届きすぎている程なのに。 何度も何度も。そりゃもう、何度も何度も付けては消え、消えたら付ける。何度繰り返したことか。 朝、出社してからガスの元栓を開き、点火ボタンを押す。立ち消え。……また付ける。消える。付ける。消える、付ける、消える、付ける、消える付ける消える付ける消える付ける消え……る付ける消える付ける消え………る……付け…る消える付ける消える。 そんなことを繰り返し、ようやくストーブとしての機能で働き始めたのは、昼食を食べ終え、お茶をすすっている頃だった。
寒い……。
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