心の知能指数〜EQ〜


 過去 : 未来 : メール 2006年07月04日(火)


今の学校の3年生は協調性には欠けるが実力テストをやるとかなり点数がいい。

点数に対する執着がとてもあり、テストの点数や通知表にやたらこだわる。

もちろん誰でも気になるのは当然だが今まで見てきた生徒達の中では一番に感じる。

その割には授業中に対する姿勢は悪く、授業での反応もほとんどない。

そんな学年だったのだが今年度、先生が変わってから随分と彼らの姿に変化が表れている。





昨日から二学期の体育祭についての話し合いがあったようだ。
体育祭では二つの団に別れる。まずそれぞれの応援団長が決められた。
しかしその後の応援団員が決まらないようだった。

応援団長がどんなにお願いしても、どんなに想いを話しても誰もが

「自信がないから」

という理由でやろうとしない。


ここに彼らの弱さがあるのではないか。
まだまだ変わることができない根底の彼らの弱さ。

勉強はできる。
点数もそこそこ取れる。

でも、誰かのために何かをしようという気持ちが見えてこない。

応援団長は今孤立してしまっている。
体育祭の目的って一体なんだ?と思ってしまう。

その事で学級は朝からくら〜い雰囲気だった。








3時間目の英語の時間に話が少し脱線して先生がこんな話をした。


「お前達、IQって言葉は知っているか?」


「はい」


「ではEQって言葉はどうだ?」


「知りません」


「EQのEはemotionのEだ。感情という意味だ。感情の指数だよ。お前たちはそれがないのか。社会に出て大事なのはEQだ。かわいがってもらえるのはEQの高い人間なんだ。」



先生は応援団長の気持ちを考えろ。
人任せにするな。
自分のことだけ考えてるんじゃない。

そんなことを伝えたかったのだろう。


私は学校というところは勉強だけじゃなく、そういうことを学ぶ場なんだと改めて思った。

だからこそ学校なんだろう。






しかし、こんな話がされた後に一人の女の子が気持ち悪いと言って保健室へ行った。


彼女は真面目な女の子で先生の話を真っ向に受け止めたのだ。
でも応援団ができるような子ではない。







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先生の言っていることはわかるが、自分では応えきれないと思ったのだろうか。



彼女のEQは高いということだろうか・・・・。

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