50日


 過去 : 未来 : メール 2004年06月27日(日)


「今日で50日」

職員室で吹奏楽部顧問の音楽の先生が言った。

今、二年前に卒業した子がせっかく入学した高校を休んでいる日数。

その子は成績は今一つだが、中学生活で吹奏楽を一生懸命頑張って、この地区で一番の吹奏楽部のある私立高校へ入学した。

そこの吹奏楽はマーチングも素晴らしく、私も何度か拝見した。

何度も賞も取っているようだ。

先日も愛工大名電の吹奏楽部と一緒に演奏会を行った。
(思いっきりローカルですんません。^^;)


そこの部員は総勢150名。
出られるのは50名。

彼女はマーチングにかけていた。

「二年生になればマーチングができる。」


この四月新入生が入学。
自分たちは自然と2年生へ。


4月半ばマーチングのメンバー発表。





1年生に取られた。。。。。






2年生になればマーチングができると頑張ってきた彼女は落ち込んだ。
友だちが落ち込む彼女を連れて中学校へやってきた。

明るく振舞っていた。
ゲラゲラと笑い飛ばしていた。

でもその次の日からさっぱりと高校へ行かなくなってしまった。


後3日程で50日となる朝、その子の親から中学のもと担任の所へ電話が入る。
吹奏楽顧問の先生にも電話が入る。


高校の顧問はいちいちその他大勢の部員をかまっていられない。




50日。


欠席日数がこの数字になると彼女は退学か留年か決断しなければならない。


彼女には精神力が必要だった。
そうやって悔しい思いをする人は世の中に五万といる。
それを乗り越えたとき大きくなれるはずだったのに。


まだまだ16歳の彼女には可能性がある。
逢った事もない高校2年生を応援したい。






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