雪またじ


 過去 : 未来 : メール 2003年12月28日(日)


雪掻きのことをこの地方では「雪またじ」と言う。
冬の朝は「雪またじ」から始まる。

家の前をやっとの思いで雪を掻いて、さて出かけようと思ったところに除雪車がやってくる。
今よけた雪がまた家の前にこんもりと山になっているというケースも少なくない。

どけた雪を近所の迷惑にならないように捨てたしなければならない。
そういうことで近所でのイザコザもあるようだ。
屋根の雪が隣りの家の敷地に落ちるとか落ちないとか・・・。

うちのご近所さんも一人めんどくさい人がいる。
以前住んでいた方は家用の除雪機を持っていて何も言わないのに私の家の駐車場まで掻いてくれる大変親切な方だった。

が、その方は42歳の若さで急に亡くなって、今は新しい夫婦が住んでいる。
そこのご主人はダーリンに
「私は家の前までしか掻きませんから。」とか
「あなたはどうされるんですか?」とか
「去年は雪掻きしすぎて腱鞘炎になった。」とか
「雪掻きする前に車に乗るのは止めてくださいね」
っていろいろ細かいことを言ってきた。

ダーリンはただ聞き流す。
私はその話に入らないようにする。

「全く家を持つって大変ですね〜。町内の付き合いだってめんどうだし。」
と言い出した。

そのご主人は他の人と関わろうとされないが、自己主張だけはする。
自分勝手な人・・・というイメージ。

町内の付き合いって確かにいろんな役が廻ってきて大変だ。

そんなかんなで雪またじをしていると、大きな除雪機に乗った近所の知り合いがやってきた。





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それまで小さなスコップでいつ終わるかわからない作業をしていたが彼の登場のお陰であっという間に終わってしまった。


これって町内の付き合い、近所の付き合いのなせる技じゃないだろうか?
やっぱ助け合いの精神よ。





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