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なんとなく不安定なこころのまま、おきにいりの男の子とデート。わらったかおがかわいくて、じっとみつめてしまう。 恋人がいることをかくして、わたしとセックスしようとするので、 「あしたの約束って、彼女とデートでしょ。 『デートかな?』 ぢゃなくてデートでしょ? …デートだよね?」 とかわいげもなくといつめた。
わたしの下着は白に紺の薔薇が咲いているもので、おきにいりだった。白い下着につつまれているわたしのからだも、わるくはないとおもった。
彼のつくるものを、わたしはひとつふたつしか知らない。 わたしのつくったものを、できそこないもふくめて彼にみせたけれど、 たいしてきょうみもなさそうだった。 でもそんなことどうでもいい。 そのかわいらしいわらいがおの下にかくれてるものが、わたしは見たい。
いろんな傷が痛み出して泣きたかったのだけど、くやしかったので泣かなかった。彼はきっとうわきだし、こんな風に泣くわたしに情がうつってずるずるするなんて、わたしはまっぴらだったから。 そんなことでかんちがいされてかわいい女だなんておもわれるのも、まっぴらだったから。
なくしたものをかぞえるのはつらい作業で、不健康にもそんなことにときどき、ふけってしまう。捨ててきたものに復讐されるような中、おもいきり泣くのは現実にもどるため。 うしなったものはとりかえしがつかないけれど、 わたしはかわりのものを手にいれることができる。 お嬢さんだなんてわかりやすい肩書きはすててしまったけれど、 もうわたしはわたし自身で勝負する。
るう
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