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お金で解決できることもある と、はたちのわたしは知った。 あのころ、お金なーーーい。 と云えば親はくれた。 すこしの小言とともに。 いくらでも。
ようやくつかみかけた光を、 見えてきた太陽に きづこうともせずにわたしは 影ばかり見ている。
安定しないのが、つらい。 いろいろと欲しいものもあるし。 服とか、服とか、本とか。 靴とか、鞄とか。 髪のいろも変えたい。 そんな中で、やはり、なやみながらもとんとんとすすんでいく彼女をみると うらやましくなる。 うらやましいのが辛かった。 どうしてわたしの前途は重いんだろう。 足かせが、いくつも、いくつもあるのはどうして? せめてひとつふたつなら、どこかにあるいていけるのに。 多すぎて。 見えない空を、ながめるだけ。
「どうしてわたしだけ、っておもって、つらいんです。」 とせんせいに泣く。 「今までうまくいかなくて、遅れてるから、まだまだがんばんないといけない。過去を肯定できなくて、手帖を見ながら、今まであったいいことを書き連ねてみたんです。だいじょうぶ、それなりに、いいこともあって、むだじゃないっておもいたかった」 「おもえないこともないんです。でも、彼女には、きっとわたしのきもちなんてわかんない。そんな状態で、彼女のはなしをきくのがつらいんです。なんだかんだいって、大事にされてる。お金で解決できることもある。自分で決めていい。親といっしょに暮らせる。自分の道を反対されない。わたしがはたらきながら転職の学校へ通って、課題をがんばったり、公募展に応募したり、いろいろけずってるきもちなんて、わかんない。そうおもうと、やりきれなくなるんです。どんなに彼女がくるしんでても。」
「そんなね、フツウの感覚がないと、今のあなたの職業はうまくいかないから。嫉妬したりは、あたりまえ。そういう黒いきもちを否定しなくてもいいの。あたりまえの感情だから」 ぽろぽろと涙がこぼれる。 「ただ、そこに溜まらないで、いつかは、先にすすんでいきなさい。いけるから。だいじょうぶ」
自分のカコを話すのがつらい。後悔ばかりする。 どう語っても、誰に語っても、わたしは、恥ずかしいばかりで。 生きているのが、苦しくなる。
もしかしてまだ太陽はみえてないのかも。 あるいは、 つよい光がまぶしすぎる? ひさしぶりの太陽が、まぶしくて わたしは闇とまちがえてるだけかもしれない。
Laundryを借りてきた。
るう
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