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会社後、友だちの家へ。
「おなかすいてない?」と云うので、うん、おなかすいた、とこたえる。 「ぼくこれから映画みるからゆっくりはできないけど…」
バイクで彼の家へ。バイクはすごい。自転車のはやいやつ、って認識はまちがっていた。バイクくんと全国バイク協会のみなさま、ごめんなさいね。
やさしい、とか心がひろい、というよりも、おおきいひと。出逢った頃はやさしくてびっくりしたけど、最近はわたしがおもうやさしい、とはちょっとちがうことにきがついて、そのかわりにさみしくおもうようになった。 でも、あったかいひと。。
なんかふしぎな感じのひとで、 共通の友人に 「男の子って外見じゃないんだね!」とこぼしたら、うけてた。 「彼についていわれると、説得力あるなあ!」
ことことと、野菜をきざむ音。お肉のいいにおい。居心地のよいおうち。わたしの好む音楽。 なぜだかすごく、ものすごく安心して、ぼんやりとソファーによりかかった。睛を閉じると、オレンジの灯が見えて、そこかしこにある、イサムノグチの灯よりもずっとずっとそれはつよく光って、あたしを肯定した。気づかれないように、そっと 泣いた
家蔟の幻影が見えて
あったかくって、おいしいごはん。しあわせな音楽。安心できる友人。 かえりはやっぱりゴーゴーバイクで、駅までおくってもらう。
るう
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