| 2005年08月24日(水) |
「シザーハンズ」を見た |
これも、11月に799円で買っておいた1本である。 これをなかなか見られないでいたのは、時間や心のゆとりのためだけでなく、 ケースの写真などを見ていると、ホラーを予想してしまうからだった。 何か、ハサミの手で夜な夜な美女の首をチョン切る男の話みたいな、 そんな印象を長く抱いていて、抜け出せなくなるのだ。 patamama おばさんが、そうじゃないの、と笑って力説する。 「ほんわか温かい気持ちになって、どわーーっと泣けるの」 で、勇気づけられ、連日の鑑賞欲の勢いで見ることにした。
予想とは正反対というか、異次元といってもいいほど、 実際の映画はコミカルなメルヘンだった。 エドワードはハサミの手で庭木の剪定をするのが得意で、 町の家々の庭木を楽しい形に剪定し、次いで犬の毛も刈り始め、 更には奥さんたちのヘアーカットまでみごとにこなし、町の人気者になる。
ところが、このメルヘンに、生々しい悪者が登場する。 エドワードが初めて恋をする女の子キムの恋人だ。 この悪者ぶりがいかにも現実的なので、メルヘンはぶち壊しだ。 結局、エドワードは、さまざまな濡れ衣を着せられて逃亡し、 生まれ育った古城に帰って、ひっそりと暮らすことになる。
いずれ、古城に戻ることになるだろうとは予想していたが、 なーんにも悪いことしてないのに迫害されて、 悪者扱いのまま終わらせるなんて、許せん!(`ε´) こういう展開は嫌いだ。 ヒロインのキムも、なんでそこで別れてしまうのか、 成長してもエドワードの弁明をしなかったのか、どうも結末が解せん。
不可解な悲劇の結末に向かう直前の、氷の彫刻の場面は圧巻だった。 エドワードが氷を削ると、その氷片が雪となって降ってくる。 キムが幸福そうにその雪の中で舞う。 ここまでのメルヘンを完成させる美しい場面である。
老婆となったキムが幼い少女に語り聞かせているときに降っている雪も、 エドワードが城で氷の彫刻をしている、というラストである。 「エドワードが現れるまでここに雪が降ったことはなかった」とキムが言う。 実にロマンティックなラストで、それまでの気に入らない展開も、 自然と帳消しになりかけた。 しかし、城の窓から外に出る氷片があまりにも多すぎて不自然。 またそこでも興醒めしてしまった。
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