カレーライスにソースをかけるか醤油をかけるかという論争がかつてあった。 私が子どものころは、自宅のカレーにソースをかけることがあった。 あの時代は、カレー粉を節約して、とろみを小麦粉で補っていた、 そんな風に薄味のカレーだったので、ソースをかけることもあったのだ。 母は醤油の方が美味いと言っていた。 ご飯自体に醤油が合うのだし、 今でも、ちゃんとしたカレー丼とかカレーうどんの類は、 和風出汁のつゆを巧妙にブレンドさせていい味を出しているから、 醤油をかけて食べても絶対不思議ではない。 むしろ、カレーのせいでご飯にソースが合っていたのが不思議だったのだ。 しかし、それ以上に不思議なのは、 あのころでも稀にレストランで食べたカレーにはソースはいらなかったし、 最近はどこの店で食べてもソースなどいらない味に仕立ててあるのに、 条件反射のようにソースをかけるおっさんやじーさんが残存していることだ。
目玉焼きにソースか醤油かという論争もあった。 ま、私の場合は、どちらかといえば醤油だが、今は塩・胡椒のみである。 目玉焼きにソースというのは、ソース好きの私にも考えられない。 しかし、目玉焼きにはソースだという人に3、4人出会った記憶がある。 ちなみに私の場合、塩・胡椒・バターで味つけしたオムレツに、 どちらかをかけようとすればソースだけれど、 何も味付けない卵だけを焼いた場合は(今はしないけど)醤油である。
私はうどん屋などに入って、そーめんを注文することはないけれど、 見ていると、そーめんについてくる薬味の1種で、生姜が多い。 生姜は冷や麦につけるものであって、そーめんにはわさびである。 冷や麦とそーめんは似て非なるものであって、混同してはならない。 子どもの時、家でそーめんを食べるときは、生姜が用意されてた気がする。 けれども、私は、許されれば粉わさびを水でといて入れていたと思う。 それは、子どもの時食べた、郡上の長滝の流しそーめんが美味かったからだ。 ま、概して、ネギと生姜よりは、ネギとわさびの方が合うものだし。。。
その点で、もうひとつ大いなる疑問なのは、しめさばの場合である。 スーパーのしめさばにも、飲み屋などで出るしめさばにも、わさびが付く。 これが私にはいまだに不思議である。 店で出された場合はしょうがないのでそのままわさびで食べるが美味くない。 スーパーで買って来た場合は、わさびは無視して生姜醤油で食べる。 子どものころ、時々母がさばを酢でしめていたが、 生姜を細く切って一面に入れていた。 その生姜も食べながらさばを食べていたのだから、わさびの入る余地がない。 けれども、世の中にはわさびでしめさばを食べる人が多いということだ。
そういえばここ2、30年、お好み焼きにマヨネーズとか、 焼きそばにからしマヨネーズとか、ご飯にマヨネーズが案外美味いとか、、、 こういうのを私と娘は受け入れて、使ったり使わなかったりで、 いろいろな味を楽しんでいるが、妻と息子はぜんぜん受けつけない。 忌まわしいものを見るかのように、私と娘の所行を眺めている。 ツナマヨ(タマネギベース)なんて、ご飯にぴったしなんだけどな。。。 同じ屋根の下で食生活を共にしていてもこれだけ違うのだ。 土地や生い立ちが違えば、味覚に大きな違いがあっても不思議ではない。
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