TENSEI塵語

2005年02月20日(日) 「パリの恋人」見終わる

きょうは市吹の1日練習でへとへとになってしまったが、
疲れを忘れて、大いに夜更かしして、残りの数話を見終わった。
感動のラストを期待していたのに、ひねりすぎてあって、
解釈にちょっと時間を要したので、感動をそがれてしまったが、
全体としては実に魅力あるドラマだった。
見ながら、こりゃ冬ソナよりけっさくだぞ、と何度も思ったほどなのだが、
最終回で、自信を持ってそう言うのに躊躇することになった。
しかし、何回か分を見ては中断し、昼間出かけてはまた続きを見るのだが、
その見ていない時間も、何となく生活の中にドラマの余韻が漂っていた。
何やら、楽しいような余韻がついて回るのである。

何といっても、ギジュとテヨンのセリフがいい。
そのやりとりは、実に気が利いていて、しばしば笑わせる。
また、今までに見た韓ドラはたいてい、言うべきことを言わずに、
誤解しつつグジュグジュしたすれ違いを繰り返してきたものだが、
この2人の場合は、視聴者が期待するよりも先に言うべきことを言って、
ドラマをさっぱりと進行させて行く。
終盤に、さすがにテヨンも言い出せない事態に陥ってグジュグジュするが、
全20話の内のめずらしいケースである。
それまでは、ずっと2人の約束も守られる。
約束破りの頻繁な韓ドラとしては、稀有なドラマと言えよう(笑)

ギジュと結婚したがっているユナという令嬢が、
実に意地悪く策略をめぐらすが、ギジュはまったく相手にしないし、
策略はたいていあっさりと裏目に出るのもおもしろい。

テヨンも基本的に美人とは言い難いし、ギジュもぜんぜんかっこよくない、恋愛ドラマの主役には似合わないようなおっさんである。
けれども、どちらも、笑顔とか振る舞いとか、好感度抜群である。
そう感じさせるのは、もちろん彼らの演技の良さもあるのだろうけれど、
脚本が実によく練られているからではないかと思う。


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