TENSEI塵語

2005年02月03日(木) 「秋の童話」の疑問

第10話まで見た。

ジュンソとウンソは仲のよい兄妹として育った。
けれども、ウンソは実は生まれた日に産院で入れ替わっていた。
(幼いジュンソのほんのちょっとしたミスから、名札が入れ替わった)
ウンソは裕福な大学教授の娘として育ったが、実は貧しい食堂の娘だった。
貧しい食堂で育てられたシネは、そういうことを知らないままでも、
同じクラスの中でウンソを憎んでいた。
実の娘がシネだと知った母親は、育てたウンソがかわいくてしょうがない。
けれども、父親はシネを引き取ることを優先する。
シネもまた、実の親を知るや、さっさと家に押しかけ住みついてしまう。
権利の主張である。
居づらくなったウンソは、実の母の元に去る。
ウンソを守るために計画されたジュンソの家のアメリカ移住に、
結局はシネが行くことになり、ジュンソとウンソは長く別れることになる。

何年後かはよくわからないが、ジュンソは婚約者ユミと帰国する。
ジュンソはウンソを探すが、なかなか見つからない。
ウンソは、ジュンソの留学時代の親友テソクのホテルで働いており、
やがて、テソクがウンソに惚れ込んでしまう。
そんな中、ついにジュンソとウンソは出会い、
紆余曲折の末、互いに結婚したいという思いを交わす。
当然である。
2人は兄妹ではなくて、まったくの他人のはずだから、
いつも一緒に痛いと思えば、結婚するのが自然である。
ジュンソの母は、ウンソが恋しいあまりに病弱になっている。
養女という形を取らなくても、ジュンソと結婚させれば家族に戻る。
これでめでたしのハッピーエンドが近い展開となる。。。

ところが、ドラマはそう進行しない。
ジュンソが家族の前で「ウンソと結婚する」と行った途端父母の怒りを買う。
兄妹なのにとんでもない、世間体も悪い、と、とんでもないという勢いだ。
ウンソの実の母も同じ反応を見せる。
親だけではない。
テソクもユミも同じ理由でジュンソをなじる。
そして、ジュンソとウンソは、自分たちは兄妹ではないと主張するのでなく、
逃げて、駆け落ちめいた数日間を過ごす。

実に不可解な展開ではないか。
ウンソは家を出、そのウンソを置いて、ジュンソの家族は渡米した。
一切の連絡を絶ち、ウンソがどこでどう暮らしているかも知らずにいた。
ウンソの実の母から「養女にしてください」と請われたとき、
ウンソの育ての母は思いがけない申し出に涙して喜んだ。
それなのに何故、兄妹だから結婚なんてもってのほか、と誰もが怒るのだろう???

こういう大きな疑問に取り憑かれてしまうと、ドラマの世界に入り込めない。
ここまで、なかなかすっきりした展開だったのに、なぜこういうことになったのだろうか?


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