第10話まで見た。
ジュンソとウンソは仲のよい兄妹として育った。 けれども、ウンソは実は生まれた日に産院で入れ替わっていた。 (幼いジュンソのほんのちょっとしたミスから、名札が入れ替わった) ウンソは裕福な大学教授の娘として育ったが、実は貧しい食堂の娘だった。 貧しい食堂で育てられたシネは、そういうことを知らないままでも、 同じクラスの中でウンソを憎んでいた。 実の娘がシネだと知った母親は、育てたウンソがかわいくてしょうがない。 けれども、父親はシネを引き取ることを優先する。 シネもまた、実の親を知るや、さっさと家に押しかけ住みついてしまう。 権利の主張である。 居づらくなったウンソは、実の母の元に去る。 ウンソを守るために計画されたジュンソの家のアメリカ移住に、 結局はシネが行くことになり、ジュンソとウンソは長く別れることになる。
何年後かはよくわからないが、ジュンソは婚約者ユミと帰国する。 ジュンソはウンソを探すが、なかなか見つからない。 ウンソは、ジュンソの留学時代の親友テソクのホテルで働いており、 やがて、テソクがウンソに惚れ込んでしまう。 そんな中、ついにジュンソとウンソは出会い、 紆余曲折の末、互いに結婚したいという思いを交わす。 当然である。 2人は兄妹ではなくて、まったくの他人のはずだから、 いつも一緒に痛いと思えば、結婚するのが自然である。 ジュンソの母は、ウンソが恋しいあまりに病弱になっている。 養女という形を取らなくても、ジュンソと結婚させれば家族に戻る。 これでめでたしのハッピーエンドが近い展開となる。。。
ところが、ドラマはそう進行しない。 ジュンソが家族の前で「ウンソと結婚する」と行った途端父母の怒りを買う。 兄妹なのにとんでもない、世間体も悪い、と、とんでもないという勢いだ。 ウンソの実の母も同じ反応を見せる。 親だけではない。 テソクもユミも同じ理由でジュンソをなじる。 そして、ジュンソとウンソは、自分たちは兄妹ではないと主張するのでなく、 逃げて、駆け落ちめいた数日間を過ごす。
実に不可解な展開ではないか。 ウンソは家を出、そのウンソを置いて、ジュンソの家族は渡米した。 一切の連絡を絶ち、ウンソがどこでどう暮らしているかも知らずにいた。 ウンソの実の母から「養女にしてください」と請われたとき、 ウンソの育ての母は思いがけない申し出に涙して喜んだ。 それなのに何故、兄妹だから結婚なんてもってのほか、と誰もが怒るのだろう???
こういう大きな疑問に取り憑かれてしまうと、ドラマの世界に入り込めない。 ここまで、なかなかすっきりした展開だったのに、なぜこういうことになったのだろうか?
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