| 2005年01月21日(金) |
「天国の階段」(3) |
今夜はラストの第18話から20話までを見た。
第18話が始まるなり泣かされた。 前話は、チョンソの病気を知ったソンジュが海岸の家に向かう一方、 チョンソは海岸を彷徨いながら、ついに視界が真っ暗になり、 ソンジュの名前を叫び続けるまま終わった。 今回は、駆けつけたソンジュをテファと思いこんで、見えないことの嘆きや ソンジュに会いたいことを訴える場面からの始まりである。 まずこれにやられた。
今まで、もどかしすぎて、とても泣けそうにないドラマだったのだが、 今夜のラスト3話には随所でやられた。 ソンジュは、チョンソの治療と結婚の準備を進める。 チョンソの継母と義妹の罪も暴かれ罰せられた。 義兄テファは、チョンソの角膜となって生きるために死ぬ。 この自殺に到る過程とソンジュ宛の遺言は、このドラマの白眉だ。
私としては、ようやく結ばれた2人の幸福な生活のまま終わってほしかった。 癌の転移はあるかもしれないが、その不安を抱えつつも、 新しい生活を始めたままでドラマを終えてほしかった。 けれども、ドラマ作者たちは、癌の転移でチョンソを死なせることにした。 こんなに性急に死なせてしまったら、テファの犠牲が生きないではないか。 この作者たちは相当ねちっこい性格らしい。 これでもかこれでもかとばかりに、登場人物たちに悲しみを負わせるのだ。
ま、しかし、「天国」というのもこのドラマのモチーフのひとつだから、 チョンソを死なせることなく物語を閉じるわけにはいかなかったのだと、 とりあえずこの成り行きに納得することにしよう。 それにしても、それが長い。 私としては、2人が海岸を歩きながら天国について語り合う場面、 その2人が歩いて行く遠景の場面でエンディングにしてもらいたかった。 チョンソがソンジュの腕の中で死を迎える場面は蛇足に思われた。 今夜の3話でこれだけ泣かせておきながら、ラストに泣けないとは残念だ。
|