TENSEI塵語

2004年12月01日(水) 「愛の群像」中間感想

全部で40話あるそうだが、きょうから後半に入って2話見た。
ホントにたいへんなことになってきた。
ジェホとシニョンはきわめて理想的でまっとうな感覚で愛し合うようになり、
結婚しようと願っているが、家族の思惑がそれを許さない。
ジェホが孤児だというだけでシニョンの両親が反対する十分な理由になる
らしいが、しかも、シニョンの母とジェホの伯母とは若いときから確執の仲、
更には、ついこの間まで、シニョンの父の浮気心の相手でもあった。
これでは周囲の賛成を得るのは難しい。
ジェホの伯母も、シニョンの母が昔年の仇敵でなければ、
ジェホのこの恋愛を手放しで祝福したに違いないが、これだけは譲歩できず、
シニョンの両親とジェホの伯母との関係は悪化するばかりである。

ジェホに捨てられたヒョンスはますますイヤらしい人物に成り下がり、
ジェホを屈服させることに躍起になって、ジェホに仕事を失わせ、
自分の仕事に加わらせて、金と地位の力に目覚めさせようとしているようだ。
いわゆる憎まれ役で、ドラマを見ながら、いい加減にしろと思うはずだが、
私はついつい誠実なるシニョンよりもこのヒョンスの方を応援してしまう。
ヒョンス役のユン・ソナの表情が良すぎるのだ。
もとはといえば、ジェホが金目当てに近づいた、その犠牲者じゃないか、
と、ジェホを非難し、ジェホとシニョンの恋の成就を祝福できないのだ。
悪役ヒョンスの策謀をなんとなく応援してしまう。
ジェホとシニョンの仲睦まじいようすが少々苦々しくも感じられる。
こういう見方をさせられてしまったドラマは稀有だ。
これが私だけなら私の見方が悪いことになるけれど、
もしも私だけでないとしたら、このドラマはかなりの失敗作かもしれない。

シニョンの先輩であり、一番の婿候補だったのにふられたギルシンが
痛々しいほどの好人物だ。
また、ジェホたちの隣人の婆さんが、しょうもないことでわめいていただけ
だったのが、このごろは至極まっとうな説教をするのがおもしろい。
不和だったシニョンの両親の仲も、シニョンの結婚反対で一致し、結束しつつある。

何はともあれ、この先の展開が楽しみである。


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