TENSEI塵語

2004年07月09日(金) 20人学級

この暑さの中で、生徒がだらけていると嘆く声もよく聞こえてくるが、
この苛酷な環境の中で、よくこれだけ耐えているものだと、私は感心する。
それでもやはり、最低限のことは曖昧にしてはいけないので、
やっと帰れそうなSTの終わり際、特別教室の掃除がいい加減だったので、
全員を待たせて、掃除当番に掃除のやり直しを命じた。
実に暑苦しい指示をしたものだが、生徒は実にさわやかに行動した。

きょうの授業は、変更で昨日に移動した授業もあって、
古典のスタディークラスの2つだけだった(それに会議2つである)。
古典のスタディークラスは、2クラスを3つに分けているが、
去年の成績をもとに、上位の者を35人ほど集め、
下位の者を22人くらい2つのクラスに分けて、
私は2講座ともその下位クラスのひとつを担当している。
きょうはそのひとつは1時間目にあり、もうひとつは6時間目にあった。
1時間目は暑いとはいえ、まだしのぎやすい空気だったけれど、
6時間目は、教室に向かって渡り廊下を歩いているうちから悲惨な空気だ。
熱風に取り巻かれている感じで、倦怠が塊になって襲ってくるようである。

こんな時に40人ほど集まっている教室に行くと、さらにむっとする。
熱気がさらに温められて、サウナのドームを作っているようなものである。
けれども、20人そこそこしかいない教室は、風通しがいい。
暑さは変わらなくても、圧迫感がないのだけはありがたい。
しかし、暑い!
こんな時に、生徒は勉強したくないし、私も仕事などしたくない。
けれども、授業中をみんなで眠って過ごすわけにも行かない。
結局、私語も居眠りもなく、和気藹々とみっちり授業をして、終わった。

20人クラスというのは本当にありがたい。
生徒ひとりひとりが今何をしているのかがよく見える。
次々指名していくと、ひとりあたり2、3回はあたる。
そんな中にいるせいか、なかなか眠る暇もないようだ。
発問もしやすいし、その連鎖も作りやすい。
たまに私語があっても、それを利用しやすい。
皆が近いところに集まっている感覚があるからである。
40人ほどもいると、あっちこっちでバラバラという状況になる。
今まで長きに渡って、40人以上が適正とされてきた根拠はいったい何だったのだろうか?


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