朝刊の一面トップは、来週の参院選の予想。 民主党が自民党を上回るだろうことが、大革命のように報じられている。 確かに大事件に違いない。 それは、表向きは政権交代であっても、 今までの流れをいっそう過激に推し進めることになるからだ。 新聞はなぜこれを煽るのだろうか? そして、なぜ多くの庶民がこの政党に期待を寄せるのであろうか?
投書欄の、特集でないコーナーのトップには、 今は何が何でも改憲させないための選挙をすべきだという意見が載っている。 今度の選挙ですべてが決まるのだという思いで、力説している。 これを載せたのが、圧力の激しい新聞社のせめてもの誠意というところか? けれども、この投書に心を動かされ、自らの過ちに気づき、 来週投票先を改める人が、いったい何人いることか。。。 寧ろまたこれを読んだことによって、民主党に政権交代させることが 正しい選択をすることになると、勘違いした人がいるかもしれない。 一面トップで、あたかも大革命かのように煽ってちゃしょうがない。 そしてその行く末は、、、今まで繰り返し書いてきたとおりであろう。
私は、政権なんてのは何党が取ろうと、誰が持とうとこだわらない。 大切なのは、国民の幸福のために政治をしないと議席をやらないぞ、と 常に国民の側から圧力をかけ続けることである。 そのための選挙である。 私は、数少ない国民と同じく、長年そういう投票をし続けてきた。 けれども、多くの国民は、そういう投票をしてこなかった。 1票というのは、私にとってはいつも虚しいものだったけれど、 それがある方向に集まってしまえば、大雨の後の濁流のごとく、 ひとつの国家を悲惨へと押し流してしまうわけである。
ま、やきもきしたところで、この流れはもう変えられないのだ。 先日ある人が語っていたように、 戦後60年、もう一度悲惨を体験しないと日本は生まれ変われないのだろう。
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