TENSEI塵語

2004年05月29日(土) 日本人記者2名死亡

イラクで2人のフリージャーナリストが襲撃を受け、殺害された。
同行のイラク人運転手の証言によれば、
武装集団の車が追い越して、行く手を遮るように停車した。
それをかわして逃げようとしたら、4人の武装兵に乱射された。
その時点で後部座席の橋田氏と通訳が撃たれたようだ。
それから車は左急ハンドルを切る形で林の中に突っ込み、
木に激突して炎上した。
車から脱出した運転手は周囲に助けを求めたが、
アメリカの手先を乗せていた、と非難され、相手にされなかった。
もうひとりの小川氏は、町はずれで遺体として見つかったという情報もある。
だとすると、炎上する車から脱出したものの、拉致されて殺されたのかも。。

運転手の話によると、その少し前に米兵の検問があり、
2人は車から降りて米兵と立ち話をした。
それを見ていた犯人たちが、アメリカの手先だと思って襲撃した、
という解釈ができるそうだ。
でも、いきなり問答無用で銃殺つもりだったのかどうか、、?
もし運転手が逃げようとせずに車を停めていたら、
いきなり銃殺されることなく、いったん拘束されて、
対話の機会もあったのではないかということを考えてはいけないのだろうか?

橋田氏は、取材だけでなく、ファルージャ攻撃で失明した少年を、
治療のために日本に連れて帰る目的も持っていたという。
イラク人の間に増殖する反米感情が、彼らの味方を殺してしまったのである。
今までに人質になった人たちも、似たような状況で拘束されたが、
米軍の手先とかスパイとかの誤解がとけて、殺されずにすんだのに。。。

そして、政府のコメントはあいかわらずである。
いい加減にしてくれよ、行くなって言ってるじゃないか、
なぜ行くんだ、行くなって言ってるんだよ、、、ってな感じである。


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