TENSEI塵語

2004年03月20日(土) 定演前日

定演前夜に書くのは初めてのようだ。
定演前夜の不安は、不思議にも演奏会自体の不安ではない。
コンクールに出始めてからの7、8年間や、
こうして市吹や部活で演奏会をし始めた数年間は、
10日くらい前から緊張で震えたり、寝そべってのたうち回ったり、
神経が絶えずピリピリして、胃の痛い思いをしたものだが、
ここ数年間はそういう苦しい思いに悩まされずに過ごせている。
定演前夜の不安は、朝ちゃんと起きれるかということと、
忘れ物をせずに出かけることができるかということである。
演奏がどうなるかという悪夢にはもう悩まされない。

きょうは、例年のごとく4時ごろに会場に入って、
すでに設営の済んだステージの上の配置をチェックして、夕食に出て、
例年より30分早い6時から練習を始めた。
いつもそうだが、会場で練習するときは、客席で指示を出して客席で聞く。
客席でどう聞こえるのかが最終的な勝負だからだ。
大半は計算しておいたように聞こえるけれど、所々誤算がある。
その修正はなかなかたいへんだ。少し工夫するが、妥協することが多い。
この練習を経ておくと、不安が緩和されるのである。


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