TENSEI塵語

2004年01月11日(日) 鏡開き&おひまち

一昨日母から電話があって、小豆を煮る予定だから取りに来るように、との
ことだったので、今日の昼もらってきて、鏡餅を切ってぜんざいにした。
鏡餅も、家庭用の餅つき機で作ってるので、ほとんどかびていない。
子どものころ、田舎で臼でついた餅をもらっていたけれど、
もっと寒い地域にいたはずなのに、内部まですごいかびようだった。
臼でつくと、たぶん水分が多くなるせいだろう。
今はそれだけでなく、硬い餅も電子レンジで簡単に軟らかくなるので便利だ。
鏡餅を切ったり割ったりする作業だけは相変わらずなかなかの重労働だ。

たまたま日曜日になり、このようにしっかりと11日にやったのは珍しい。
平日にはなかなかできなくて、休日まで延期するばあいもあれば、
もうめんどうになって、ゴミ袋に入れて捨ててしまうことにもなりがちだ。

夜は町内の新年会で、私は初めて出席した。
この家に来てから14、5年になるが、ずっと義父が出ていた。
だから、今までは私自身居候をしているだけのような気楽な気分でいた。
数年前から、来年はもう代わりに出てくれよ、と言いつつも、
新年になると、何も私には知らされないままに、義父が出続けていた。
いよいよもう歳で疲れると言って、今年はしっかりと私の方に回ってきたが、
たぶん、そんな理由よりも、数年後に町内の役が回ってくるので、
今のうちに交代して町内の交流を始めておいた方がよい、という判断だろう。
皆目見当がつかないままに出てみたが、
5分もかからない昨年度の報告のあと、飲んでしゃべるだけだった。

義父はこれを「おひまち」といつも呼んでいた。
これを何で「おひまち」と呼ぶのかな、と思って調べてみると、
「農村などで田植えやとりいれの終わった時などに、
 集落の者が集まって会食や余興をすること」
などと書いてある。そのままだったら、秋の行事なのだろう。
2行目の意味だけが残って、町内の年1度の会合を「おひまち」と呼ぶようだ。

これで、にわかに町内のしがらみの中に取り込まれてしまった、という
何か妙に窮屈な雰囲気に包まれ始めた。
けれども、帰ってからそんなことにお構いなく、酔い覚ましにゲームで遊んだ。


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