TENSEI塵語

2003年12月14日(日) けちけち教育財政

昨夜は、また書きかけで意識を失ってしまった。
テレビ見ているだけで2時過ぎてしまい、眠いまま書き始めたからである。
今朝見たら、また不思議ながら書きかけのまま登録していたようなので、
一応のところを書き足しておいた。
それから、バンドネオンのサイトに飛んで、実に有意義な情報を得た。
  http://www.yk.rim.or.jp/~msda/
きょうは新しく知り得たことについて書こうかな、と思っていたら、
朝刊にまたむかっ!とするような記事があったので、変更することにした。

文科省が来年度小中学校の教員を980人増員しようと予算請求したら、
財務省はそれを拒否したそうである。
子どもは減少しているんだから必要ない、というのが理由のようだ。
とにかく、記事が短すぎてよくわからない。

980人ばかり、、、?? たったの、、??
都道府県は今いくつあるんだっけ、、、47なのかな、、??(=_=;)
ま、ともかく、県あたり20人程度ではないか、、!
1校あたり何人の増員なのではない、何校に1人という程度の増員である。
ふざけてるんじゃないだろうか。
これで何かお仕事をなさっているつもりらしい。
ま、これっぽっちの増員が認められて、きっちり教育にも配慮してますよと
いばられるよりも、却下された方がよさそうだ。
ほとんど意味のない増員だ。

現場知らずの教育政策に現場が混乱させられているのが今の教育界だ。
本当に現場を知っていたら、今のように、小学校の教員数が、
1学級あたり1人というのは絶対にいけないと、改善を図るはずである。
少なくとも、芸術や体育には専科をおかなければならないことも、
わかるはずである。
そういうところにはまったく配慮ができない。
そんな中で、尾張部の小学校では、障害児学級の廃止を始めようとしている。
つまり、今でさえ多様な傾向性を持つ生徒が入り乱れていて、
1学級1担任制の中で悪戦苦闘しているというのに、
そこに、心身障害児も入れようというのである。
表向きには、共に生活する中で思いやりや優しさを育てよう、とでも言うが、
もちろんこれは、教員配置の節約のためでしかない。
1校にたった数名のクラスを1、2クラス作って、そこに1人ずつ
担任を配置するのが、現場知らずの連中には無駄にしか思われないからだ。
子どもたちのためにどうするかよりも、とにかくひたすらけちけち財政。
ますます授業のしにくい状況を作っておいて、
そしてまた、いずれは、学力低下の原因は週5日制にあるとか、
教員の資質が問われているとか、まったく違ったところに持ち込むのだ。

とにかく、小学校の教員数を増やさないことには、
こちょこちょと指導要領をいじっても、迷惑なだけで何の足しにもならない。
肝心なことは何もしてくれないのに、いらんことばっかり上から降ってくる
というのが、今の日本の教育界の実状である。
私は高校の教員だけれども、高校教育を改善するためには、
小・中学校の教育環境を改善してもらわねばならないと思うのである。


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