| 2003年11月05日(水) |
曖昧みぃまいん、、?? |
中学の入学式前、3月の20日ごろからだったか、 母の軽い勧めをそのまま受け入れて、塾に通い始めた。 3年間通じて見れば、実にできの悪い塾生で3年生の半ばにやめてしまった、 が、中学生としてのスタートを切るには実にいい体験となった。
5部屋の仕切をとっぱらった2階に、細長い座り机を並べて、 100人以上の生徒がひしめき合うように座って授業を受ける。 春でも熱気むんむんという感じの、実に悪条件な塾だったが、 当時は、この地区でもっとも進学指導の確実な塾として有名だった。
さて、その英語の授業の話であるが、プリントを使った授業の合間に、 先生対生徒たちで、会話の初歩の初歩みたいなことをやった。 先生の質問に生徒がいっせいに答えるというやり方である。 What is this? It's a blackboard. What is that? It's a clock. Is this a pen? No, it is'nt. It's a pencil. ・・・といった具合に、先生がいろいろなものを指しながら質問するので、 生徒たちが一斉にそれに答えるというわけである。 これを何度も何度も繰り返した。 同じものを3度4度指すことになっても、繰り返した。 意欲的な生徒が大半を占めているので、返答は大合唱になる。
そうして、3教科を終えて生徒たちが荷物を片づけて帰ろうとする時間、 アイ・マイ・ミー・マイン、ユー・ユア・ユー・ユアーズ、、、、 を唱え始めるのである。週3回、毎回である。 先生が唱えるままに、生徒は帰り支度をしながら大声で復唱する。 私も何のまじないかわからないながら、唱えていた。 アイマイミー、、と始まると、何が曖昧なんだ?と思ったりもしたもんだ。 それは、イット・イッツ・イット・イッツ、ゼイ・ゼア・ゼム・ゼアーズ まで進むと、またアイマイ、、に戻って何度も繰り返される。 やがてそれが、ゴー・ウエント・ゴーン・ゴーイングや シー・ソー・シーン・シーイング、、、などなどに変わっていった。
この謎のおまじないの意味がわかるのは、あるものは2、3週間後だし、 あるものは2、3ヶ月先である。 けれども、そのおかげで、新しい構文もすんなり受け入れることができたと思う。
中学校の英語の授業が始まってみると、こういうことはあまりやらなかった。 発言も活発で、生徒の発想を大切にする学校だった。 けれども、みんなで発音するのはほとんど教科書を読むときくらいだった。
昨日、隣の席の英語の先生とそんな話をしていたら、 高校生たちも、まさにそのアイ・マイ・ミー・マインとか ゴー・ウエント・ゴーン、、、からしてぜんぜんわからない状態だという。 だから、とんちんかんな英語を修正するのに苦労するし、 一時的に直っても、すぐにまた忘れてとんちんかんになるのだろう。 (それは、古典文法についても同じである) 実際、英語の試験監督をしながら答案をのぞくと、 なんでこんな文が書けるのか、頭の構造を疑いたくなることがしばしばだ。
意味不明の棒暗記を忌み嫌う風潮がますます強くなっているせいもあるし、 そもそも、1クラスの人数が多すぎるせいもあって、 こういう基本事項の暗記力は低下する一方のようだし、 生徒が英語を発音する機会もどんどん減っているようである。 英語の授業も、理屈ばかりが先行しすぎているように思う。
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