きょう届いていたDMの中に、落語のCDやDVDの宣伝があった。 その中に、桂米朝のDVD30枚、60演目というのがあった。 実は、LDですでに10枚ほどバラ売りを持っているのである。 名古屋のCD屋で見つけたときに、1枚、3枚という風に買っていて、 早く全巻そろえたいなぁ、、と思っているうちに、 なかなかそういう機会もなくなり、注文で取り寄せるのも忘れて そのままになってしまったのだ。 だから、こういうのを見ると躊躇し、迷うのだけれど、 DVDで揃えて、LDは処分することにした。 たぶん、足りない分をLDで揃えるだけの費用で、 DVD30巻が揃えられそうな価格だからである。
大学時代に区立図書館でいろいろな落語のカセットテープを借りて、 そのうち、まず円生の落語をダビングしてくり返し聞くようになった。 とりわけ「一人酒盛り」なんてぇのは、 聞いていても目の前にようすが浮かぶような語り口で、気に入りだった。 何本かダビングして、寝床で睡眠前に聞いていた。
別の図書館に、米朝のテープが何本も置いてあるのを見つけて、 最初に借りたのもよく覚えている。「千両みかん/愛宕山」だった。 これがまず気に入って、1日に3度でも4度でも聞き返すほどだった。 円生の江戸言葉とはまた対照的な大阪弁の味わいが何とも言えず、 しかも、こっちの方がうんとよく笑える。 たちまち、米朝は私にとっての最高の落語家になった。 米朝にお話ししてもらえないと眠れないほどになった。
就職してから、本の円生落語選集も米朝落語選集も全巻買い込んで、 しばらく愛読書になっていた時期もあった。 円生のLDセットはわりと早くに出て目でも楽しめるようになったけど、 米朝の映像はなかなか出ないようなので、 テレビで放映されるのをビデオ録画して楽しんでいた。 テープで聞いていたのとは、間の取り方が違ったりテンポが違ったりすると 多少興が損なわれることもあるけれど、またあの顔が何ともいえずいい。 とぼけた丁稚や女中の役をやらせても、実にかわいい。 まさに、福をもたらす表情である。 そんなわけで、永久保存版の映像を手に入れることが夢のひとつになったのだった。
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