TENSEI塵語

2003年06月01日(日) シェエラザード

リムスキー・コルサコフの「シェエラザード」を初めて聞いたのは、
中学生の時の、テレビのN響&岩城宏之の演奏だった。
この最初の出会いで、すっかり陶酔してしまったことを今でも覚えている。
特に第1楽章と、第4楽章の最後に演奏される「海の情景」が
耳から離れなくなって、LPレコードを手に入れるまでが
すごくもどかしかったことを覚えている。
レコードを手に入れてから毎日聴きまくったのはもちろんだが、
もうどの楽章も魅力満載の曲として心の中に育ってしまった。
クラッシック入門の相談をしてくる人があると、たいてい私は、
この曲とラフマニノフのP協第2番を真っ先に薦めることにしている。

市吹では、数年前にこの曲の第2楽章を四苦八苦してやったことがある。
この曲は、GSタイガースが盗作して「モナリザの微笑み」に変身した、
その原曲で、「モナリザの微笑み」の何倍も甘美で、しかも激しい曲である。

昨日、この曲の第4楽章の楽譜を持ち込んだ団員がいて、
ちょっと遊びで試奏してもらうことにした。
この第4楽章は、私にとっては他の楽章に比べて魅力薄なのに加えて、
他の楽章のモチーフが断片的に現れるので、
単独で演奏プログラムにしようとする思いは今まで生じていなかった。
ま、ちょっとだけ遊んでみましょ、という気楽な気持ちで試奏を始めた。
団員たちにとっては、ちょっと遊びどころか、四苦八苦である。
ところが前で拍を取りながらスコアをたどっている私には、
懐かしいメロディーが次々現れるし、リズムがさまざまに交錯するし、
おもしろいことこの上ない。
こりゃあ、ちょっと遊びで済みそうにない、、、というわけで、
今後のことも大きく左右するほどの刺激的な時間になったのだった。


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