TENSEI塵語

2001年09月22日(土) 「ラブジェネ」後半はつまらない

3連休のうちきょうだけはゆっくり眠っていられるという安心感と、
あとの2日は朝早く起きなきゃならないということもあって、
昨夜、夜中に「ラブジェネ」を見続けて、全部見終わったら朝の5時を過ぎていた。
久々の朝の薄明を眺めて、あわてて眠った。
8時ごろにそう眠たくもなくいったん起きたけれど、
再び眠ったら、起きたのは12時だった。

いったいどう収拾つけるつもりだろうか、という興味で次々に見続けたけれど、
第7回あたりからの、こういう展開のドラマはキライだ。
登場人物を弄ぶような誤解の罠をしかけ、無用の混乱とすれ違い、
そうして視聴者をいたずらにやきもきさせて、最後は安易なハッピーエンド。
主要な2人の女性の人間性も、前半とは別人のように変わってしまっている。
それが、成長したとか、本来の自己に目覚めた、とか、
そういう意味での説得力を持っているとは思えない。

このドラマの場合、主役2人の恋愛が第5話で成就してしまった。
で、あとの6回分が、誤解とすれ違いの嫉妬劇に費やされるのである。
じつにもったいない時間の浪費といわなければならない。
確かに、相手への批判から自己批判へ、自己批判故の別離という
精神的発展は見られるにしても、
破綻と修復に長々と時間を費やしすぎているように思われてならないのだ。
もっと建設的な展開をしてほしいものである。

視聴率約30%を維持した超人気ドラマだったそうだけれど、
前半の第5、6回あたりまではたしかにそれを信じてもいいほど
軽妙でさわやかなコメディーを楽しめた。
特に松たか子が「Hero」の時とはぜんぜん別人の表情をして、
魅力を発散させていたのが実によかった。
けれども、ドラマの出来としては断然「Hero」に軍配を上げよう。
主題歌もヒットしたそうだけど、つまらない歌で、歌い方も不快で、
オープニングタイトルの間は毎回早送りした。


そういえば、「やまとなでしこ」と最初並行してみていた「氷の世界」も、
後半から唐突に調子が変わって、何か説得力の乏しいドラマになって残念だった。
11回を「見させる」のに制作側は想像以上に四苦八苦しているのだろう。
こうしていろいろ見ると、「やまとなでしこ」はホントによくできたドラマだなぁ。。。


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