オペラ座の怪人(映画)  2006年03月12日(日)

観ました。WOWOWで。録画して。やっと。


まず一言。
観なけりゃ良かった。憧れは憧れのままにしておいたほうがいいときもある。(駄目なときもある)


とりあえず、以下感想。ネタバレ有りです。
「オペラ座の怪人」が好きな人は読まない方がお得かと。特にヒロインとその恋人(断じて常に仮面を被ってオモチャ相手に歌っているナイスガイではありません)が好きな人は!



まあ、ファントムが幸せにならないらしい、ということは何となーくしっていつつもありゃねえだろ!と叫びたくなりました。登場人物が哀れで哀れで泣くなんてキャシャーン以来です(あれは唐沢の演技にやられたんだけどさ……)

クリスティーヌがラウロと外に逃げ出して、愛を確かめ合ったシーン。
なんだこの尻軽女!さっきまであんなにファントムにうっとりしていたのは誰だ!それが何でそっちに行くんだ!?
いや待て。まあ仕方ないじゃないか。かたや怪人&殺人犯。かたやパトロンで金持ちしかも幼馴染みで昔の恋人。そりゃまあ仕方ないさ…と気持ちを抑えていた、ら、
なんでまたファントムにうっとりしてんだよ!
なにキスしてんだ!なんなんだよお前は!(泣)


基本、少女漫画志向なんで。やっぱり主人公は一途に相手を思っていてほしいんです。現実世界でも理想言えばそうじゃん。現実だったら理想的過ぎっていわれるけどよ、これだって映画じゃん。求めたくなるじゃん。
それなのにクリスティーヌって子は!この子に好感を持てたのは、ラウロが登場するまでです。開始何分ですか。


ここまで腹を立てた映画も珍しい。だってすっきりしないもーん。最後もすっきりしない。私はきっぱりファントムを選んでほしかったんだが。まあファントムもファントムで「私にはどんな同情もなかった」っていってたけどマダムはどうした!って感じです。
で、なんでお前が猿のオモチャ落札してんだよ。みたいな。お前、絶対ファントム嫌ってただろラウロくん。クリスティーヌが語ってたから?大切な思い出だから?選んでなかった癖に夫にそんなことを語るクリスティーヌの気持ちも分からんし、妻がすてた男の思い出の品を持ってくる夫の気持ちも分かりませんでした(こういったらまだ分かる気がするが、あんな状態にあった3人なのに。何故)


ファントムが生きているのはいいけど…いっそシャンデリアでクリスティーヌとファントムが心中してくれたほうが救いがあった。
ずっとオペラで話すもんだから疲れるし(オペラ分かりません)母さえいなかったら台詞だけよんで早送りしてたね。


………と、ここまで書いたが、和斗が一つの作品をこんなにいうことって少ないですね。相当だったと思ってください。まあ、ファントムに同情させたい悲恋映画っていうことでしたらもう大成功ですが。
この作品は一体なにを狙い、どんなことを考えて欲しかったんだろう?うーん作品ってそういうのを考えないといけないんですね。それを学べただけで収穫です。2時間は無駄じゃなかった。





これから「クラッシュ」をみにいってきます。あかでみーしょうじゅしょうさくひんですね。私好みだといいなあと思いつつ、映画は私の好みのために作られているわけじゃないってことも知ってます。でも選り好みをするのは観客の自由。あくまで、作品の求めてる客と観客が重ね合えるか、かな。





表紙