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天竜



 例えばこんな友情物語

これも少しだけ前の話。先週フジで放送された「ありえない映像博覧会」という番組の中で、超絶なダイエットをしたアメリカの青年デイヴィットの話が紹介されたのですが、そのデイヴィットの変身っぷりと、トレーナークリスとのラブっぷりに度肝を抜かれた方も多かったはず。なのでご覧になれなかった方のためにもご紹介。


デイヴィット・スミス ダイエット前 285kg



その彼が一念発起、ダイエットを決意。
トレーナーのクリスと二年間に渡るダイエットに挑戦。



そして、二年後。
デイヴィットは180kgのダイエットに成功。




おいおい、男前すぎるだろう!というお話。



番組では短い時間だったのでデイヴィットがなぜダイエットを決意したのかという理由があまり語られていなかったのですが、彼の手記を読んだら本当に壮絶だったことが分かります。
6歳の頃、友達に虐めを受けたことで心に大きな傷を作り、さらに、もともとクラスで一番背が高かったことや太っていたことで、中学に入ってからも環境は変わらず、ボールや、本や、石や、汚物などを投げつけられる身体的な虐めに始まり、やがてそれは精神的な虐めに変化。デイヴィットは17歳で高校を中退。すでにこの頃、対人恐怖症になっていたようで、自分の姿を見て笑う人々に怯えながら生活する毎日。
そんな中、最愛の母親の死を経験し、デイヴィットは家にこもり、食べることしかできなくなった。
もう生きることができない。
そう考えた彼は自殺を考えるようになる。それも普通に死んで、警察や死体置き場で自分の死体を見て嘲る人たちがいると思うと耐え切れず、焼身自殺でなければと。しかし、葛藤は続き、デイヴィットは三つの選択しを自分に用意する。

1.胃のバイパス手術。
2.食事と運動でのダイエット
3.焼身自殺

1.は、もしも手術台の上で死んでしまったら、自分の死がジョークになる。それが耐え切れないと却下。
彼が選んだのは食事と運動でのダイエットであり、テレビを通してトレーナーを募集。そうすることで、冷やかしや、嘲りから自分を守ろうとする。

で、やってきたのがフィジカルトレーナーのクリス。彼は二日に一度デイヴィットの家に行き、食事や運動を教え、付きっきりで2年間、彼のダイエットを支え続ける。
そして、ダイエットは成功。家にこもりきりで外出することさえできなかった対人恐怖症のデイヴィットを週末になると外に連れ出し、一緒に映画を観たり、食事をしたり、自分の友人に会わせたりと、精神的な部分さえ克服させていく。
デイビットは、自分のことを決して見放さなかったクリスとは、永遠に親友で有り続けるだろうと口にする。そして、自分を変えてくれたクリスに、今度は自分が何かをしてあげたいと。

クリスは彼のダイエットを見守りつつ、一時はなかなか体重が減らず、自分にはトレーナーとしての資格がないのではないかと悩んだこともあったけれど、デイヴィットの言葉に心を動かされる。

「僕にはもう、君しかいないんだ」





なんかもうとにかく末永くお幸せにね!

2009年01月14日(水)
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