たりたの日記
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2018年08月03日(金) |
この9日間あまりのこと |
日記、25日から8日のブランク。 ここに記すエネルギーが残っていなかった。 ノートには、その日の体調や摂取した薬、食事の内容や量を看護師よろしく、ふにゃふにゃした文字で、時々意識が遠ざかる中でも、何とか記録した。うっかりすと、劇薬の痛み止めを飲んだか、飲まないか分からなくなってしまうこともあるから。 今朝は、何としたことが、10時半ごろ夫が仕事場から電話をしてくるまで、前後不覚に眠りこんでいたので、今は朦朧とした感じがあまりなく、ここを開く気になる。 それにしても、メールの返事もないものだから、夫はにはずいぶん心配させてしまった。「出かける時も身動きひとつしないで眠ってたから、死んだんじゃないかと慌てたよ」と後で笑い話。
ここのところの日常は、朝から昼過ぎごろまでがトロトロの中で過ぎる。深く眠るということはできず、意識は現実と現の間を行き交う。朦朧とした感じ。 これが医薬用麻薬の副作用なのか、それとも充分なカロリーや栄養を摂取できないために生じる老衰のようなものなのか、はたまた、この暑さによるものかは分からないが、痛みや苦しさがあるわけではないので、このまま、すうーっと、あちら側の世界に導かれるなら楽だろうななどと思ってしまう。
ところがそうも問屋は下ろしてくれないようで、このトロトロは夕方くらいから、キリキリモードに移行し、途端、闘病モードになる。腹痛、下痢、腹水の圧迫が一度にくるので、せっかく夫が用意してくれた食事もほとんど、食べられず、辛い4〜5時間が続く。
それでも昨日は、友人が漬け込んだ、絶品の梅干しのおかげでお茶漬けを半分は食べられ、石垣島から届いたパイナップルや、いただいた地元の梨を美味しくいただくことができた。
頓服のオキシノームを包飲み、12間おきに飲むオキシコンチンがようやく効き始め、痛みから解放されるのが、夜の9時とか10時。 このあたりになると意識も覚醒し、本にも集中できるが、その前に、おしごと。 腹水や足の浮腫みを取るべく、アロママッサージと、びわ温灸。背中の部分は、夫にやってもらう。 11時過ぎ、夫は自室に引き上げ、わたしは、なかなかやってこない眠りを待って、グレゴリオ聖歌を聞いたり、過去のミサの説教の録音を聞いたり、思い切って起き上がり、本を読めばいいかもだが、明日がさらにトロトロになりそうで、夜は努めて心身をやすませたく、眠る努力をする。昨夜は明け方3時に眠りについたので、10時半まで熟睡してしまったのだろう。 なかなか眠りにつけないのは、身体の温度調節が上手く働かないこともあるかもらしれない。エアコンをつけるとお腹がゴロゴロと下痢気味になるが、窓を開けて、弱く扇風機をかけても、肌に当たる風が気持ち悪く、冷や汗をかいては、その汗で体が冷え具合が悪くなる。冬の暖かいお布団の中でぬくぬくというという眠りが恋しい。
食欲は入院中の、見るだけでも食べる気力がなくなっていたころと比較すると、味覚の感覚が戻ってきて、食べられるものが少しづつ増えているように思う。夫が毎朝作ってくれる玄米スープと、夜に作ってくれる野菜スープ(大量の数種の野菜をひたひたの水で煮出し、塩を少々加えて濾したケンブリッジ版 命のスープ)が命を支えてくれているに違いない。
今後はあまり、書けないかもしれないけれど。ここをお訪ねくださり、祈りで支えてくださっている方々の存在はとても大きく、それもまた、わたしの命を支えている下さっている。感謝!
とりとめもなく、今の状況を。
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