たりたの日記
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昨日は帯津先生の診察日だった。 この1ヶ月の腹痛と頻繁な熱発の事を相談したところ、今まで飲んできた生薬とサプリメントに加え、発熱と腹痛を改善する漢方薬を処方してもらえた。 今回の漢方薬は生薬ではなく、ツムラ の顆粒状のもので、こちらは保険の適応となるので、経済的にありがたい。
それにしても、漢方薬について何の知識もないわたしは、知らない薬ばかりで、ひとつひとつの植物の持つ力に驚きを覚え、もっと知りたいと思う。ハーブやエッセンシャルオイルの効果は経験してきたので、日々生薬を時間をかけて煎じ、飲んでいると、植物のエネルギーが身体を助けてくれているという力強い気持ちになる。
さて今日から仲間に加わった漢方薬は 茵蔯五苓散(インチンゴレイサン) と桂枝加芍薬湯(ケイシカシャクヤクトウ)
茵蔯五苓散(インチンゴレイサン)は キク科のカワラヨモギの蕾または頭花を乾燥したもので、消炎、利尿、解熱、利胆などの効能があり、黄疸、尿量減少、湿疹などに用いられている茵蔯蒿(インチンコウ)を 沢瀉(タクシャ)、 蒼朮(ソウジュツ)、 猪苓(チョレイ)、 茯苓(ブクリョウ)、、 桂皮(ケイヒ)からなる五苓散(ごれいさん)に加えたもの。 五苓散は 体力に関わらず使用でき、のどが渇いて尿量が少ないもので、めまい、はきけ、嘔吐、腹痛、頭痛、むくみなどのいずれかを伴うものに処方されるようだ。
桂枝加芍薬湯(ケイシカシャクヤクトウ)は体を温めて緊張をほぐす働きがあり、 中国・漢代の医学書『傷寒論(しょうかんろん)』に掲載されている古くからの漢方薬のひとつとある。虚弱体質で、腹部膨満感があり、ふだんから胃腸が弱い人の下痢や便秘などに用いられる薬で、過敏性腸症候群の下痢や便秘に用いられるようだ。
配合生薬は 芍薬(シャクヤク)、桂皮(ケイヒ)、大棗(タイソウ)、甘草(カンゾウ)、生姜(ショウキョウ)
桂枝湯(けいしとう)は 主にかぜの初期に用いられる漢方薬だが、「葛根湯(かっこんとう)」と違い、体力がなかったり、胃腸が弱かったり、高齢者に向く薬で、頭痛、寒気、発熱(主に微熱)、のぼせ、軽いうなじのこわばりや体の痛みなどの症状があり、皮膚が自然に汗ばむときにも用いられるようだ。
シャクヤク(芍薬)は、ボタン科のシャクヤクの根を乾燥したもので、漢方的には、補血、止痛の効能があり、血虚(血の不足状態)、腹痛、筋肉痛、痙攣痛などに用いられるとある。
この2種類の漢方薬のどちらにも、発熱に関する効果と、腹痛に関する効果があることが分かった。 こうやって、ひとつひとつの植物とよりお近づきになることで、信頼度も増してくる。 今は四旬節なので、熱発や腹痛はイエスの受難を共に担うという意味で、受け止めているが、イースターの数日前までにはなんとか大阪に行けるよう体調が整えられるようにと勝手なお祈りをしている。
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