たりたの日記
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2017年08月06日(日) シバナンダ ヨガセンターへ

8月6日

朝6時過ぎに起床。
大丈夫、出かけられそうな気分。
シバナンダ ヨガセンターの朝8時からのヨガクラスに参加しよう!

ヨガセンターは、ホーチミン市の1区、長男のマンションからはタクシーで20分ほどのところ。
昨日、初一人タクシーをやって自信もついたし、今朝はエネルギーに満ちている。

急ぎ、支度をし、キッチンで日本から持参した生協の人参ジュースとクッキーで軽い食事を取り、7時過ぎ、そおっと玄関のドアを開けて外へ。日曜日の朝、両親も子ども達もまだ眠っているので、テーブルの上に置き手紙をして。

最初の計画では、8月4日からは10日までこのヨガセンターのアシュラム(道場)に7日間滞在し、アーユルヴェーダに基づく、ベジタリアンフードと、早朝5時からの瞑想やヨガといった生活をする予定だった。
しかし、前に書いた、ビザの件で、帰りを早めなくてはならず、アシュラムには最低7日間の滞在という規定に合わなくなったため、そこへの滞在をキャンセルしたのだった。

それだけなら、数日間でもセンターに通うという方法もあったのだが、実はベトナムに着いて4日後、酷い下痢と腹痛で、その後数日間、調子が悪かったのだ。
ベトナムの食事のための不調ではなく、8日前から飲み始めた、エスティーワンという抗がん剤の副作用のようだ。服用を止め、ようやく昨日くらいから調子が戻ってきたというわけ。

ヨガセンターは、昨日のゴージャスのスパとはまた違った、どこか懐かしい、ほっとする空間だった。どこの窓も外の緑に向かって開けられていて、入ってくる朝の風が清々しかった。
受付で名乗ると、 数ヶ月前より何度かメールのやり取りをした事のある女性のスタッフがフレンドリーな笑顔で迎えてくれた。
ビジターは1クラス、150000ドン、日本円で750円のはずだが、この日は第1日曜日で、特別に無料ということらしい。さすが利益を追求しないシバナンダヨガ。

3階のヨガの部屋には、前に祭壇が設えてあり、鏡のあるヨガスタジオとはまるで違う、まさに道場という感じ。

すでに数人の人がマットの上に寝て、シャバッサナ(死体のポーズ)で準備をしている。
開始時間までに9人がそこに集まってきた。
ベトナム人らしい人の他に西洋人の男女が3人、そのうち2人は私同様旅行者で、初めての参加のようだった。

教師は、白いたっぷりした綿の長ズボンに黄色い、シバナンダヨガのロゴの入ったTシャツを着た(このスタイルはユーチューブでよく見かけるシバナンダヨガの指導者の定番の格好)30代くらいの細っそりした女性。インストラクションは英語と部分的にベトナム語。ステイブルな感じの人柄と淡々とした語り口調が好ましく、インストラクションもリズミックで的を得ていた。

呼吸法から始まり、太陽礼拝を6回と、シバナンダヨガの基本の12のアーサナをやっていく。これも予習しておいたので、独特の太陽礼拝のシークエンスも、ヘッドスタンドも自然にやれた。かなり運動量はあるものの、ポーズとポーズの間にシャバサナが入るので、身体の負担を感じることなく90分のクラスを気持ち良く終えることができた。

とても充実したクラスだったので、インストラクターにお礼を伝えると、シバナンダヨガは初めてだというのに、全部、知ってるんですねと言われた。これは予習の効用というもの。

9時半にはクラスが終わったので、しばらく、施設の中を見学させてもらい、シバナンダヨガセンターのロゴ入りのグリーンのティーシャツを日本円750円で求め、また夜6時からのメディテーションのクラスに戻ってくる旨を伝えてマンションへ戻る。
ここでも、受付で、タクシーを呼んでもらい、行き先をドライバーにベトナム語で伝えてもらうという手順を忘れずに。
タクシーの料金は30分弱の乗車で600円ほど。
都会と言えども、まだ、電車や地下鉄が整っておらず、ベトナム人の多くはバイクで移動するも、バイクに乗らない外国人や旅行者はタクシーに頼る他ないこの国の事情。

家には戻ると子ども達は朝食をすませたところ。マンションのプールで子ども達の水遊びに付き合い、お昼は、プールのそばのレストランから美味しいピザを宅配してもらう。子ども達と一緒にお昼寝もし、午後5時過ぎ、再びヨガセンターへ。

サットサンガと言われる瞑想のクラスは、30分の瞑想、30分の歌やチャンティング、30分の講話からなる。2階の広間にはすきまなくぎっしりと人で埋まる。50人以上はいただろう。圧倒的に若者が多いのが意外だった。講話はベトナム語だが、英語の通訳がついていて、英語しか分からないという十数人は前方右側、通訳の側に集まってきた。隣にいた女性はロシアから旅行で来ているという事だった。

シバナンダ氏の書いた「ヨーガとこころの科学」という本をあらかじめ読んでいたので、講話の内容がそれに基づいたものであることは理解できた。

さらに付け加えておきたいこと。
この瞑想の部屋にも祭壇が設えてあり、花や供え物が置かれているのだが、壁には シバナンダ氏の大きな写真や他の写真と共に なんとイエス・キリストの聖画がかけられていた!私が座った位置からすると、前方の壁にその聖画があり、私は、イエスと対面しながら、その講話を聴くという格好になった。そしてその事が、なんとも、面白く、また有難くもあった。

私にとって ヨガはキリスト教にとっての異端という位置づけはない。ヨガの思想の中にキリストの精神を見出してきた。もっというと、ヨガの考え方に触れる事で、よりキリストの事が理解できるようになったと言ってもよい。
それだから、講師の語る言葉が、今対面しているイエスを通して聴こえてくるような印象を持ったのだ。
神と一つになることを願い、愛と平和を求めるこの人々の集まりの中に、イエスが笑って、共に居るのが見えるような気がした。

瞑想クラスの終わる8時、智ちゃんが子ども達3人を連れて、ヨガセンターまで来てくれれる。そこからドンコイ通りのSH Gardenというレストランに。解放的なテラスで夜風を浴びながら、珍しいベトナム料理をご馳走になる。日曜日の歩行者天国は、車が入れなくなった広場に若者たちが溢れかえっていた。写真をFBにアップしておこう。



たりたくみ |MAILHomePage

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