たりたの日記
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2016年06月10日(金) 上野公園で の一日〜絵観て笛吹いて

この日、カラヴァッジョ展を見に上野の国立西洋美術館へ。
3月1日から始まっていたものの、都内へ出かけることは、とりわけ美術館は行く前から疲れそうで、足が向かなかった。
退院してから、仕事のない金曜日は、そしてスポーツジムもお休みのこの日は、近くの日帰り温泉に行く日と決め、一人温泉で4、5時間過ごしてきた。
けれど、後2日でカラヴァッジョ展は終了。二度と目にするチャンスがないとすれば、温泉よりはこちらでしょうとばかり、出かけることにしたのだ。
朝、でかける支度をしている時、公園に行ったらリコーダーを吹きたくなるかもしれないからと、楽器と楽譜を用意しはじめた、そうすると、二人で吹ければなおいいかもしれないと、アンサンブルのパートナーの淳子さんにお誘いのメールを出してみた。彼女は陶芸のクラスが終わったらリコーダー持って上野へ来てくれることになった。
そこで、アンサンブル用の楽譜と譜面台もバックに入れて、大層な荷物で美術館へ。
美術館の脇の木の下で持ってきたおにぎりで腹ごしらえをしてから会場へ。まあまあの混み具合。


カラヴァッジョ、予想をはるかに超えてよかった。このことについては、また改めて書くことにしよう。

2時間ほど観て、身体が冷えてきたこともあって戸外へ。リコーダーが吹けそうな場所を探して、野口英世の像のそばの木の下に座り込み、ルネサンスモデルのソプラノリコーダーで、ヤコブ・ファン・エイクの曲をいくつか吹く。カラヴァッジョとファンエイク、20年ほどの差があるものの、同じ時期に生きていた人たち。同じルネサンスの息吹の中で、今に残り、愛される芸術を残した人たち。この時代の音楽を吹くことで、カラバッジョやファン・エイクと心を通わせているような気持ちになる。

ヤコブ・ファン・エイクのリコーダーの曲がユトレヒトの教会の中庭で吹かれたことを思えば、木々の緑の美しい公園の中で吹くファン・エイクはよりファン・エイクのスピリットに近づくような気がする。小学生の列や、中学生の塊が、側を通り過ぎていった。彼らは音楽の時間にリコーダーを吹いているはずだから、ある意味、リコーダー仲間。変なことをする大人もいるもんだと思われれば本望。

3時ころから1時間ばかり吹いたところで、淳子さんがやってきた。彼女は公今日は園では吹きたくないモードということなので、練習場を求めて駅の近くのカラオケ屋さんへ。
コレルリのソナタやバロック時代の小曲を次々と2時間立て続けに吹いて、上野駅で分かれる。

電車に乗る前に、前から美味しいと噂に聞いていた、古奈屋でカレーうどんを食べる。ほんとに美味しいカレーうどんだった。

カラヴァッジョとリコーダーの1日。
もうグリーン車を使わずに混み合う電車にも乗れる。長時間リコーダーを吹くこともできる。
ここまで元気になったということだ。



たりたくみ |MAILHomePage

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