この日は生憎の曇り空。大沼、小沼を遊覧船で回るも、駒ヶ岳は霞がかかっていて、その美しい姿を見ることはできなかった。この公園で気に入ったのは、「森の小経」と名づけられた、トレッキングコース。そこで出くわした沼のたたずまいに魅かれた。静かで重い水と木々。地面から生えている木々と水面に映る木々の対話。何か、深い秘密を抱え込んだ、ひんやりしたその場所。