たりたの日記
DiaryINDEX|past|will
2008年02月16日(土) |
朗読というパフォーマンス |
舞台の上に立つ。 大勢の人の前で何かしらの芸をして見ていただく、いわゆるパフォーマンス。
わたしのこれまでの人生の節目節目に不思議なようにパフォーマンスの機会が訪れた。ちょっと振り返ってみよう。
保育園児の時のお遊戯会、 小学生の時の学芸会や合奏コンクール、それにバレエの発表会。 中学生の時の演劇、英語劇、オーケストラ。弁論大会もあったっけ。 高校生の時はバンドのヴォーカルとギターの弾き語り。 大学生の時はオーケストラ。恐怖の卒業演奏会、ヴァイオリン独奏でしくじった! 教員時代の研究授業(これはパフォーマンスとはいえないか) 母親時代はもっぱらお話と読み聞かせ。 アメリカにいる時は聖歌隊。葬式と結婚式にヴァイオリンも弾いた。 第二の青春時代に入るや、独唱、ミュージカル、ダンスとステージ続き。 そうして、2008年、一発目。朗読と歌とオルガンのコラボが目の前に迫っている。
オルガニストの基子ちゃん、小さい頃から知っている若い友人の彼女から、オルガンと朗読で何かやらない?と声がかかったのは確か2年ほど前。彼女からそんな内容の携帯電話をもらったのは、何とひとりで筑波山に登るべく登山口を探して歩いている時だった。これから山というその場に、予想もしなかった電話だったが、何かこの先に素敵な事が待っているような明るい希望を感じつつ、山を歩いた事を憶えている。
そうして、昨年暮れ、3月の終わりにオルガンと歌と朗読のコンサートをやりましょうと正式なお誘い。 昨年4月から長谷川氏の朗読講座を受講しはじめ、この一年は朗読に心を傾けてきた。この一年の総まとめと考え、謹んでお受けした次第。プロとしてオルガンや歌のコンサートを日常的にこなしている彼女達とわたしとではあまりに経験や格が違い過ぎるが、そこは私を選んで下さった事にただただ感謝し、そこへ向けて努力していこうと。 コンサートのプログラム、チラシ、チケット、会場、コンサートの一切は基子ちゃんがプロデュースしてくれ、わたしはただただ自分の朗読の練習をすれば良いという何とも有り難いポジションだ。
さてさて、それならば力の及ぶ限り、良い朗読をと、朗読講座で教えていただいている長谷川氏に今回のプログラムの朗読の指導をお願いした。わたしの知る限り、朗読の世界では第一人者であるこの師匠から直接指導をしていただく事ができるとは、何とも幸運な事。有り難い事。 この日、通常の朗読の講座の後、個人指導をいただいたが、実に目から鱗だった。自分の読みの浅さ、内容の把握の弱さに目が醒めたといった感じ。一番ダメ出しをいただき、繰り返し読んだところは聖書のイエスの言葉の部分。わたしは充分承知しているつもりでいたイエスの気持ちの部分で、そこが分っていなかった。肯定的に言うなら、ようやく分った! 朗読のレッスンのはずだが、わたしにとっては聖書の読解。イエスにもう一歩踏み込んだ、そんな時間だった。凄い師匠だ―。 技術的な事もずいぶん教えていただいた。課題が見えた事はうれしく、有り難い。 しかし、長谷川氏の一言始まった時から、その言葉が身体に染み込んで来るような語りの力、言葉の力はいったいどこから来るのだろう。その端っこでも何とか掴みたいと願っている。
*
<命の息を語り歌う>―朗読と歌とオルガン
日 3月28日(金) 時 開場18時30分 開演19:00 会場 日本キリスト教団原宿教会(銀座線・外苑前下車徒歩6分) http://www.harajuku-church.com/home/home.html 入場料 2,000円
チケットのお申し込みはこの日記のエンピツメールで。
プログラムは以下の通りです。
<オルガン>トッカータ(G・ムファット) <朗読> 聖書 「ベタニアで香油を注がれる」 <歌> 「ひそかに香油を」(アイオナの賛美歌) <朗読> 「ベタニアの香油」(聖書物語より) <朗読> 聖書「ユダ、裏切りを企てる」 <歌> アリア「香油もて御体を」〜マタイ受難曲より〜(バッハ) <朗読> 主は生きている(聖書物語より) <オルガン> 「主イエスよ、汝は讃えられん」 ( ベーム )
* <オルガン> 「音楽の花束より」 (フレスコバルディ) <朗読> 詩 「樹木の陰で」 <歌> 「オンブラ マイフ、樹木の陰で」 (ヘンデル) <朗読> 詩 「かっこう」 ( 金子光晴 ) <オルガン> 「かっこう 」(L..C.ダカン) <歌> アレルヤ ( モーツアルト)
|