たりたの日記
DiaryINDEX|past|will
2008年02月14日(木) |
バレンタインの赤い色 |
今日はバレンタインデー。 灰の水曜日から禁酒宣言をしているが、記念日や宴会はOKと自分に甘い禁酒だ。というわけで、今日は特別な日なので赤ワインやチーズ、ローストビーフ、スモークサーモンのサラダ等でバレンタインのテーブルと相成る。 が、またまた少量のワインでひっくり返り、ようやく深夜になってPCを開く。
さて、今日の日記に書くつもりでいた事を書いておこう。
バレンタインデーの名前の由来なった聖バレンタインは紀元3世頃のキリスト教の司祭。まだキリスト教がローマ帝国の国教となる前で、キリスト教は危険な新興宗教という事で、信徒は迫害を受けていた時だ。
伝説によれば、この聖バレンタインは、この時期の殉教者の一人で、実はバレンタインデーとして祝われる2月14日は、彼が処刑された日ということらしい。この日、赤いバラを配偶者や恋人に送ったり、赤いハートをちりばめたカードを友人と交換する週間があるが、この赤はバレンタインの血の赤という風に思えてくる。
ではなぜバレンタインが処刑されたのかといえば、当時の国家に反対したからだということだ。クラディウス2世は、強力な兵力を確保せんがために、ローマ兵の結婚を禁じた。それに対して、バレンタインは若い兵士達の思いを入れて、密かに兵士達を結婚させた。悪法と言えども法。バレンタインは法律を犯した罪で投獄され、処刑されたということだ。
この人と人が愛し合う事を大切な事と主張し、国家権力と闘い、命をかけてそれを実行したバレンタインをこの祭りの主役にかかげ、愛を祝う日という事でこの日が祝われるようになったというのがバレンタインデーの起源の一つ。他にも当時民間で祝われていた祝日があり、それがひとつの祝い事となったもよう。クリスマスやハロウィン同様、その土地でもともと祝われていた古からの祭りがベースにあるというのも面白い。
日本の場合、どこかのお菓子屋の陰謀で、この日は女性が男性にチョコレートをプレゼントするという妙な習慣がすっかり定着してしまって、調査によれば70%以上の女性がこの習慣を迷惑に思い、50%以上の男性も、やはりおもしろくなく思っているようだ。
義理チョコが、しかし今は友チョコ、逆チョコ、マイチョコと、バリエーションを加えてきたようだ。古の祭りのカタチは時代と共に、また他国の文化の中で変化し続ける。どうせならチョコレートだけでなく、もともとのバレンタインデーを意識し、愛を祝う時になればよいのにと思う。男女の愛だけではなく、家族愛、友情、師弟愛、いろんな愛、人が人を愛するという事にフォーカスする日。 でも愛では商売は成り立たない。ビジネスの世界がリーダーシップを取る限り、チョコレート作戦のバレンタインデーは続くのだろう。
少なくともわたしの英語教室では、loveをテーマにしたバレンタインデーのクラスをしつこく続けよう。片方にチョコレートの包みもちゃんと用意して。
|